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10/3 魔王城前の村生まれ
私は一般的に物をよく食べる方に分類される人類である。
残り物が発生した時、大抵処理するのは私であるし、その場で一番早く食べ終わってしまうのも私である。
そうした場においての調整と采配の歴史は今は置いておいて、問題は今目の前に繰り広げられている山への対処である。
実家の飯の量は常軌を逸している。
死海に生きる好塩菌が瀬戸内海で生きられるか、春を知らない子供は四季を理解できるのか。
目の前に盛り付けられた2合の炒飯、1枚分のカツ、おかずにお茶漬け1合、何故かあるシャウエッセン一本。
昔から私の根底に植え付けられた食べ残しはしないという精神が私の胃と、それへの期待を無限に増大させていた。
胃を決し、スプーンを炒飯に突き入れた。
夕飯がこれの1.5倍あることも知らず。




