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8/13 雨雨雨雨


窓に吹き付ける雨の音で目が覚める。

外はまだ薄暗く、エアコンの風も冷風を保っている。

ベランダまで吹き上がったカジノキの葉が窓に張り付き、流れていく。

行き先を目で追うと、蹴破り戸に同じような葉が4枚ほど張り付いていた。


……


予定時間になったので、二度寝から起き上がり傘を持って家を出る。

階下を見下ろすと道にゴミ袋を持った中年がサンダルで歩いていた。


雨は止んだのかと一安心しマンションの玄関を抜けると、信じられないくらい大粒の雨が降っていた。


…おじさん…この中を…傘もささず…?


……


駅に向かう道の途中、徐々に湿り出した靴に嫌な予感を覚えながらも傘を握り締め、荷物を守る。


信号が青になり、周囲の人が一斉に渡り出すその横を、時速8キロぐらいの速度で自転車が通っていった。


後輪には見てわかるくらいに穴が空き、自転車が通った後には泡が残っていた。


……


晴れているうちに飯を済ませ、昼頃に家に帰る。

YouTubeを眺めながらぼーっとすること数刻、吹き荒ぶ雨音を聞く。


雨はこれ以上なく強く窓を打ちつけ、粒というより流れとなって外を埋め尽くす。


外はより暗く、道を走る車の音も、カバンを頭に掲げて走る通行人の声も、雨に打ち消されて何も聞こえない。


そして外気温が低下したことによりエアコンが息を吹き返す。


エアコンが冷風を取り戻す。


エアコンが20度以下の風を吐き出す。


…


以上4つが私が雨が好きな理由であり、思い返すほどおじさんと流れたであろうゴミの行方が気になり、翌日外に出たとき道には肉の空きパックが流れついておりその結末に合点がいったのである。


ついでに翌朝ベランダを見た所、蹴破り戸の葉は2枚に減っており、生き残った2枚は敬意を持って自然に返しました。

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