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7/7 どうもこんにちは。 ゴライアスメガ・ミリタリスク=彦星Ⅲ世です。

どうもこんにちは。


ゴライアスメガ・ミリタリスク=彦星Ⅲ世です。

平伏してください。


こちらの通告は本日の正午日本国および中華人民共和国の最高意思決定機関、及び見込んだ星系研究機関、オカルトサイト、猫、人類種型オベリスク、ツヤハダゴマダラカミキリと、天の川銀河及びアンドロメダ銀河内の生命に一斉送信されています。


改めてこんにちは。


ゴライアスメガ・ミリタリスク=彦星Ⅲ世です。


現在我が船団はアルタイル系を離れ、ベガ系に向けて針路を設定しています。


銀河帝国の王、ゴーゴー織姫がペテルギウス系を征服しデス・ビームにてそれを破壊してから早数百年が経過しました。


多くの星が滅ぼされた。


銀河帝国の侵略は止まるところを知らず、つい十数年前、その毒牙は我が星にまで到達しました。


アンチグラビティ織形成メカニズムにより凝縮された羽衣ブラストの攻撃に私たちは故郷からの脱出を余儀なくされました。


這這の体で逃げ出した私たちは、なんとか残された同胞と共に各星を周り、反乱軍(レジスタンス)を結成し舞い戻ったのです。


手始めに故郷の奪還。


新技術である圧縮短冊ワープ路技術にて突如として現れた私たち反乱軍の攻撃に、今度は帝国側が後手に回らざるを得ませんでした。


ほとんどの被害なく故郷を奪還した私たちは、新たなる拠点と残された帝国の技術、資材を集め、帝国打倒の船団を作り上げました。


故郷を支配していた帝国軍は、末端の兵でした。


しかし反乱分子を見逃す帝国では無い。


次の衝突は徹底的かつ無情に行われるでしょう。


奇襲も、作戦も、まともに通用するとは思えない。


だが、我々は反乱軍。


抑圧された意思は、憤怒は、そう易々と消し去れるものでは無い。


つい先刻、超重力質量ミサイル「彦星」をいて座A*ブラックホールに発射しました。


計算では、ミサイルはペンローズ過程を経て情報を保ったエネルギーがホーキング放射として排出される。


排出先は、逆行する時空間偏向にて辿り着く、数百年前のペテルギウス。


支配の一歩目を歩まんとする織姫がそこにはいる。


きっと手が届く。

きっと相見える。


今では太刀打ちできないでしょう。


しかし、数百年後の未来であれば。


奴らが今後数百年にわたって虐げて行くであろう積み重ねられた怨念であれば。


何もできず死んでいった者たちが、私たちに託してきた「願い」であれば。


空を覆ってください。

何か、決定的な変化が起こる可能性がある。


7/7。

今日。

この夜に。



……



せっかくなので久しぶりに空を見上げてみたものの、残念ながら今年の七夕も梅雨の雲が覆い尽くしている。


星一つ見えない空に一度ため息をついてから、出そうと思っていたデッキチェアをいそいそと部屋に戻した。


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