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4/20 味わい


技術的特異点に於いての人間性の維持というか、連続的な感覚における感性の落とし所というか、つまりリビングに積まれた段ボールタワーが120cmを超え、玄関に積まれた綾鷹濃い緑茶525ml×24の段ボールが150cmを超えたことに対しての受難というか、それを成し得たことの達成感とどうしようもないズボラさ加減と言った事をベッドに寝転びながら考える今日この頃。


かつて肥え太る事が豊かさの象徴で、かくあるべきと指針立てられた事を思えば、今の部屋の惨状もある種現代社会の利便性を象徴しているのではないでしょうか。


そもそもこの惨状をごちゃついているという一点にのみおいて糾弾するのはいかがなものかと考える。


人間は足のみでは立っていられない。


意思と、命と、そして過分なアイデンティティが揃っていてこそこの世に胸を張って全身全霊で存在する事ができるのではないか。


それらは全て在るべくして有るし、それと控えに失われた静謐さであったり整然性なんかは同様に無いべくしてないわけである。


一個性が統一性を見出したからといってそれを強制することのなんと愚かなことか。


春の存在証明に混沌さを求めるように、それを「味」として捉えることのできない感性に価値はない。


全てのルールブックには味わいの評価項目を追加するべきだと20年前から言っている。


積み上がったダンボールタワーも、床に散乱するペットボトルも、洗濯カゴから溢れそうな洗濯物も、その全てに穢れと一点評価するのではなく、味わいの一つとして理解するべきなのだ。


玄関が靴で溢れている?

味わい深い。


本が床に散乱している?

味わい深い。


段ボールの上に置かれたエリエールにはなんの意味が?

味わい深い。


何につけてもその“あじ”の懐の広さよ。


どんな物事にも味わいと評価をつけることで何もかも許されるような気がしている。


あらゆる評価を包括する味わいの三言。


これもまた趣である。


また包括性とは、収斂した現代技術の忰でもある。


ありとあらゆるものを包括し集約し圧縮し、そして何もかもが段ボールに詰め込まれるのだ。

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