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4/16 審判
弱さは罪とは言わないが、不利益を被るのは何時だって「弱い」時だ。
弱さは時として「不安定」であるし、「不良」である事もある。
実際のところ弱きが強きに挫かれるということはまず無い。
弱者救済がここ数十年のトレンドである通り、弱きは時として強きを凌駕し、飲み込み、打ち倒す。
しかし、打ち倒した後にあるのは漠然とした不安感であり、待ち受けるのは死よりも恐ろしい選別だ。
弱さが強さを打ち倒す要因になったとて、世界の絶対法則が変わるわけでは無い。
いつだって弱きは強きよりも過小であるし、そうであるからと強きを上回ることもない。
相対数値を概算しようと、世界は絶対数値を基盤としている。なぜなら、相互干渉は主観によって語られるものでは無いからだ。
弱さとは罪では無い。
しかし、そうであろうとなかろうと、審判は必ず弱きを裁く。
要するに、今目の前に表示されている文言、
「前回のプレイが正常に終了しなかったため、
新しく通信プレイを始めることができません。
通信状況をご確認のうえ、
10分後にもう一度お試しください」
はどうやっても消すことのできない絶対的な審判なのだ。




