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壊れかけた世界で死神は抗う  作者: 黒い水
白髪の少女
26/28

『エラーが発生しました』

小説書き続けるのって難しい。なんか想定より話がこじれてしまってる。

 爆ぜた血は、ガラス片のように体に突き刺さった。

「ッッッ!!」

 眼に刺さらないように、顔だけは権能で防いだため大きな傷はできなかったものの、痛いものは痛い、頭痛も相まって小さな悲鳴が口から洩れる。

 しかし、頭をぶち抜かれた白石はそれ以上だ。

 頭から血を流しながら、後ろに倒れる。

 しかし、まだ気は抜いてはならない。

(だめだ!すぐに治る早く、引き金を!)


 強い衝撃とともにバランスが崩れる。

「させませんよ」

 白いコートを着た少女が、体当たりをしたからだ。

 抱きつかれる形で、体が倒れる。

「くそっ!?」

 このチャンスを逃せば、人数有利の白石への決定打がなくなりじり貧になる。

 拳銃を撃とうにも、近すぎて撃てない。

 何もできず、地面に倒れこむ。

 視界の端で白石が起き上がるのが見える。


 ここで失敗すれば、もう機会はない


 ここで、立場の有利を維持できなければ白石を説得することができなくなる。


「っつつ!!」

「あぐっ」

 少女を蹴り飛ばし跳ね除け


 銃を構える

 白石が立ち上がり


 銃弾が、発射された。

 白石は、それを首を横に傾けてかわした。

 その一秒の、隙で十分だった。


 地面をけり、サッカーボールのように前へと、白石の懐へ踏み込んだ。

 白石の権能は、あくまで血がなければ使えない。ならば、自傷できるものがない今なら、彼は攻撃できないのと同じだ。


 イメージする「ナイフ」を

 自分の権能で、見えない何かで、左手にナイフを。


 白石を、殺すつもりはない。

 後方で、銃を構えるあの子にその弾丸を放たせさせることはない。


 身動きを止めさせて、話し合ってどうにかする。そして、外にいるガオケレナに戦いをやめてもらうように言ってもらえば全部解決する。神によって作られたゲームなんて言う、茶番に付き合う道理なんてないんだから。何か策でも、説得できる材料なんかほぼ無いに等しい。


 それでも、殺したくないのだ。それに、殺して解決なんてしたら。


 「優香のお兄ちゃんだって、胸張れなくなるじゃねぇか!」


 イメージしたとおりに、白石に権能が突き刺さる。


 しかし、手に伝わってきたのは肉にナイフを突き刺すような感覚じゃなかった。

 いや、感覚なんてなかった。


 激痛が脳を食いつぶした。

 感覚を認識できるような意識が、保てるわけがなかったのだ。

見続けて頂いている方には、ほんと感謝しかありません。

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