茶色いサタンと茶色い豚
「ふぃー、着いたー」
えーと、今回はゴブリンとオークだったな。ゴブリンは5体か。どれどれ
「おー、いたいた」
俺はゴブリンの群れの後ろに気づかれない様にゆっくり近づく。ちょうど5体か。俺は居合の構えをとって後ろから斬りかかった
「ほぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
俺は3体のゴブリンの首を一気に居合で落とした。仲間がやられたことによりあとの2体が気付いた。俺は居合の勢いを利用して回転し、1匹の首を落とした。これで、1体1に持ち込めた。ここまで来ればもう勝ち確と言っていい。だが、油断は禁物だ。昔、油断してゴブリンの持っている棍棒を頭に投げられて死んだ奴も居たらしいからな。俺は我流の構えをして、相手に突っ込む。そのままゴブリンの胸に全力の刺突を繰り出す。刺突はゴブリンの左胸を貫き絶命した。俺はアイテムボックスにゴブリンの耳を5匹分入れた。アイテムボックスというのはギルドで貸してもらえる空間魔法が付与されていて、見た目は簡単な巾着袋みたいなのだが、合計で100キログラム分の荷物が入るようになっている道具だ。
「ゴブリン位は余裕で狩れる様になってきたな」
俺はゴブリンを解体してアイテムボックス入れた。魔物の素材はギルドで買い取ってもらえる。まぁ、ゴブリン程度の魔物はかなり安いが。俺はオークを探して森を回る。
「ぜんっぜん見つかんねぇじゃねえか!」
はー、今日はもう諦めようかな。もう、太陽が落ちかけているしなー。
「グァァァァァォォォォォ」
ぬっ!何か魔物の鳴き声がしたぞ!あれはオークの鳴き声な気がする。よしっ、これで今日に依頼を達成できるな。急いで狩りに行かねば。
ダッダッダッダッダッダッダッダッ
「えっ、何あれ聞いてないんですけど」
オークだと思って走ってきたが居たのはオークの上位種のオークハルトだった。
まじかよぉ...、あいつは7段級のモンスターだぞ。しかも、取り巻きに2体ゴブリンメイジがいるし。
ゴブリンメイジとは魔法を使うゴブリンのことだ。魔法とは魔力を使って行う攻撃のことだ。
魔法には属性というものがあって、たまに特殊属性を持っている人がいるが、基本は、火、水、風、土、光、闇、空間がある。人によって得意な属性が違い、得意属性を判別する道具で判断する。ちなみに俺の得意属性は無しだ。
もう一度言う、無しだ。
魔力こそ普通にあるものの得意属性がないのならそれを上手く活かせない。今いる2匹のゴブリンメイジはどちらも火属性の魔法を使うようだ。ゴブリンメイジは自分の得意属性の色のローブを着ている。2匹とも赤色のローブを着ているので火属性なのだろう。俺は、先程と同様にゴブリンメイジの後ろに回り込む。そして、居合の構えをとる。
「ほぃさぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
ゴブリンメイジの頭を2匹とも刈り取ろうとしたが1匹のゴブリンメイジによけられた。それと同時にオークハルトが俺に気付いた。やばいゴブリンメイジは先に処理しとかなければ後々面倒だ。俺は宗三左文字を逆手で抜きゴブリンメイジの胴体を切り裂いた。よし、これでオークハルトだけに集中できる。俺はオークハルトに向き直った。
「まじかよ...」
オークハルトは革製の装備を身に纏い銅製の片手剣と盾を持っている。やっぱ挑まなければ良かったかな…。一応俺にも奥の手はあるが…。あれ使うとマジで人間の尊厳的なものが危ういからなー。まぁ、背に腹は変えられん。使うか。
俺は10歳位からこの能力が使える。能力名はゾーン。俺のこの能力は簡単に言えば超集中だ。感覚を限界まで研ぎ澄まし、相手の行動を少し先読みすることができる。だが、この能力には、とてつもない副作用がある。そう、それは...
腹痛だ
お前らは今、たかが腹痛かwとか思っただろう。だが、この服痛はとんでもないのだ。なぜなら、気を抜いたら俺のケツから茶色いサタンがとめどなく溢れてくるのだ。おれは、過去にこの副作用で大失態を起こしたからこの能力は極力使いたくないのだ。だが、相手がオークハルトでは使うしかあるまい。よし、使おう。
「ゾーン!」
俺は掛け声と共に能力を解放した。全身の感覚が研ぎ澄まされていく感覚が分かる。ああ、それと共に肛門の方にサタンが集まっていく感覚が分かる。よし、準備完了だ。俺の愛刀ちゃん達、頼むぜ。
「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!そこの、俺の肛門から出てくるサタン達と同じような色してる豚ぁぁぁぁぁぁぁぁ!俺を殺せるなら殺してみろやぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺の言葉の意味がわかるはずがないのにすげぇ怒ってるじゃん。まじかよ、めっちゃ煽ってもうたじゃん。やべえ、こぇぇぇぇぇ!オークハルトが走ってくる。
「ウボォォォァォア!!!」
「うっひょい!」
オークハルトが振り下ろしてきた剣を間一髪で躱す。怒っているせいか心なしか普通のオークハルトよりも攻撃が速いような気がするな。俺は転がって避けオークの腕に斬りかかった。すると、オークハルトの手首が、浅く切れた。俺の普通の攻撃では皮膚を浅く切る程度しかできないのか。オークハルトは盾で殴りかかってきた。だが、その攻撃はフェイントで本命は剣の横切りだ。だが、俺はゾーンで予想していて剣を二刀流で受け止めた。
「ぶべらぁ!」
受け止めようとしたが、オークハルトが力では圧倒的に上回っているため、俺は盛大に吹き飛ばされた。吹き飛ばされた衝撃で腹の調子がもはや、怪しくなってきている。
「早く決めねえとやべえな」
ギュルルルルルル、くはっ!は、腹がやべえ。俺は居合の構えをとる。俺は我流だが、いくらか型を自分で作った。その中でも俺の一番威力のある居合の型をぶつけてやろう。この居合は簡単に言えば両手で居合をするのだ。その分勢いが2倍になるので攻撃した後の隙が大きいため、これで倒せなければ致命傷を負うだろう。
「やるしかないよなー...」
俺の体は長時間戦える状況ではない。サタンが出てきた時点でゾーンは切れる。俺は我流の居合の型、「双魔双牙」の構えをとる。
「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
俺は双魔双牙を放った。俺の愛刀達がオークハルトの体を切り裂く。オークハルトの腕が2本ともボトリと落ちた。よし、これで相手の攻撃手段を封じた。そう思った瞬間俺の全身にとてつもない衝撃が走る。しまった、油断した。腕が無くても脚があるじゃないか。俺はオークハルトの馬鹿力で蹴られて吹き飛んど。全身が燃えるように熱い。頭がクラクラする。オークハルトが迫ってくる、俺は必死に立ち上がり居合の構えをとった。
「ウガァァァァァァァァァ!!!!!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
俺とオークハルトが交差した。そして、オークハルトがバタリと倒れた。
「勝った...」
「「ヨクヤッタ!」」
愛刀から何か聴こえた気がしたが俺は意識を手放してしまった。
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俺は森の中で目が覚めた。最悪の目覚めだ。俺のケツは絶賛サタンのバーゲンセールが終わったあとだった。
パンツの変えなんて持ってきてねぇよ…




