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魔王の子孫は腹痛持ち  作者: ぼんたん
第一章 刀達との始まり
1/7

鳥頭くんと可愛いの


「はぁ...」



俺は二振りの刀を携えて街を歩いていた。冒険者をするしがない青年なのだが、今チンピラにすごーく絡まれております。



大陸の右端に位置する他の国々とは一風変わった文化をもつ和国。

そこの、かんべ町という所で日銭を稼ぎながら過ごしている冒険者、織田ベルティ。


グレーの髪が少しボサボサに伸びてい。顔は少しは整っているもののイケメンとは言い難い。 そんな、冴えない少年は二振りの名刀を携えている。



一つは「圧切長谷部」《へしきりはせべ》。黒い鞘に入った金の装飾。刀身は、たれ波紋が刻まれており、柄は人絹捻巻。見ただけでも相当な名刀だとわかる。



もう一振りは「宗三左文字」《そうざさもんじ》。艶ややかな黒い鞘に、煌びやかな金の鍔。刀身は輝かんばかりの銀色。



この二振りは御先祖様の形見で今では俺しか織田家の子孫がいないので有難く使わせて頂いている。

そんな名刀をさげて歩いていたらそりゃチンピラにも絡まれるであろう。わざとぶつかられて難癖をつけられたのである。



「おいおい兄ちゃんよ〜、俺の肩が折れちまってるじゃねえかよどうしてくれんだよ〜」



肩がぶつかっただけで折れる骨なんてこの世には存在しねぇよと思いながらも指摘したら面倒なのであえてツッコまないでおく。



「あ〜、これもう何かで補填してもらわないとな〜。」



「あ、それでいいや。その刀。それ二つとも置いてけよ。」



こいつは何を言っているんだと思いつつも、心の中でしかツッコまないのが俺クオリティ。



「あの〜、お金なら出しますので刀は勘弁願えないでしょうか?」



「いくら、あんだよ」



「300イェンです」



「はぁ?そんなもんで俺の肩が補填できるわけねえだろ!」



ですよねー。この大陸の通過は「イェン」だ。

硬化は100イェン、50イェン、10イェンの三種類があり、紙幣は1000イェン、10000イェンの二種類がある。つまり300イェンでは、パン二つ程度の価値しかないのだ。



「はぁ、わかりました。この二振りの刀は譲ります。」



俺は怪我した方の右肩に刀を差し出した。するとチンピラは右手で刀を受け取ったのである。バカだ。こいつは純々たるバカだ。自分の怪我したと言った方の肩でさえも忘れているとは。よし、俺はこいつを鳥頭くんと呼ぼう。



「あれれ〜おかしいぞぉ?怪我した方の右手でなんで二振り合計2キロ程ある刀を持てるのかな〜?」



「あ」



どうやら今、自分の犯した失態に気づいたようである。つけているバンダナからはとんでもないような汗が吹き出している。いや、焦りすぎだろ。バンダナの色がだんだん変わっていってるし。どんな汗かきだよ。あれだなこれに解説つけるとしたら、テレテテッテテー鳥頭くんは新たな技「ダイナミック汗かき」を覚えた。ってな感じだな。



「こここ、これは違うんだよ、あれがあれしてこうなったんだよよよ」



「そんな言い訳が通じるかぁ!」



俺は刀の柄で鳥頭くんの顎を打ち抜いた。軽い脳震盪でも起こしているのだろう。俺はそのまま冒険者ギルドに向かうことにした。










ーーーーーーーーー









「織田さん、こんにちは〜」



可愛く挨拶してくれたのはこのかんべ町のギルド支部の看板受付嬢のソシナさんだ。綺麗な金色の髪をボブカットに揃えており、とても可愛らしい。もう一度言う。とても可愛らしい。さぁ、皆さんもリピートアフターミーとても可愛らしい。



「こんにちは、ソシナさん。なにか、簡単な討伐系の依頼入ってないですか?」



「いまですとゴブリン5匹とオーク1匹の討伐依頼がありますね。」



ゴブリンは一般人の大人と互角程度の強さでかなり狩りやすい初心者がよく狩る魔物である。オークは一般人の大人5〜10人程度と互角の魔物である。こいつは冒険者を初めて2~半年くらいの冒険者が狩り始める魔物である。



「では、それを受注します。」



「はい、では気を付けて行ってらっしゃいませ」



ソシナさんがニッコリと微笑んでくれるだけでやる気がでるな。まるで、赤マムシジュースを飲んだ後のような昂りを感じる。ウォォォォォォォオオ、み・な・ぎっ・て・き・た

まぁ俺、赤マムシジュース飲んだことないけどさ。








ギルドにはギルド段位というのがある。

俺のギルド段位は5段である。

初段から始まり10段の次は皆伝、猛者、鬼武帝、真魔帝、天魔帝となる。

俺の先祖様が史上3人しかなったことがない天魔帝だったらしいのだが本当か定かではない。他の2人も同じようなものである。

弱小5段冒険者のベルティはゴブリンとオークを狩りに町から一番近い「本能の森」に繰り出すのであった。















































あっ、うんこ踏んだ。








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