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2話 さくらんぼは貰い物。

ふぅ。すんませんでした!!(約1週間も待たせてしまって。)

 この授業が終われば、週末だ。俺はそんな期待感と共に体育の授業をそつなくこなしていった。

 授業が終わって、ジャージから制服に着替えている最中突然声を掛けられた。


「なぁなぁ、颯。」


「ん?あぁ、何だ翼か。どしたの、急に。」


 声を掛けてきたのは、風音に次ぐレベルの腐れ縁である氏家翼《うじいえつばさ》だった。

 しっかし、翼は今日も何処かソワソワとした雰囲気で俺の方に来たな。何か嫌な予感がそこはかとなくしている。


「今日の放課後、家にいるか?」


「ん?あぁ、いるけど。」


「おぉ、なら良かった!うちの野菜とさくらんぼと米もらわね?今年結構豊作なんだよ!」


「マジで!!そりゃあ助かるわ!なんだったら、さくらんぼまでくれるのか?ありがとう!!翼!!」


 尚、この後俺の嫌な予感は的中する。良いことの裏には必ずトラブルを引っ提げてやって来ることに。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


閑話休題《放課後夕方の自宅にて》


 放課後、家に帰っては夕ご飯の支度をする。今日はお中元と称して両親から貰った素麺を軸に料理をしようと思う。


「ねぇ、颯。私、とり天食べたい!!」


「……えぇ、めんどくさい。出来合いのじゃだめか?」


「やだ!手作りが良い!!」


「分かった。作るから、でも少し遅くなるからな。」


「は~い!!やった。」


 こうやって、風音が喜んでくれるから良いんだけどさ。


今日のごはん。

素麺

坦々つけダレ

とり天

薬味

茹でた青梗菜

肉みそ

味玉


「んじゃ。」


「「いただきます。」」


 ザルに冷えた氷水の中で泳いでいる素麺を箸で掬い、坦々つけダレにくぐらせツルツルと口の中に啜っていく。


「おぉ。初めて作ったけど、さっぱりしていて美味いな!!」


「そうだねぇ、ボクもこれ好きだなぁ。ただ、とり天に合ってない気がするけど。」


「まぁ、こればっかりはしょうがないな。明日の朝と弁当の分にまわそっか。」


「さんせぇ~。」


 食べきらない分を明日の朝(とり天とだし)に持ち越して夜ののんびりとした時間を過ごすことにした。

 今日は、のんびりと本を読むことにした。俺も風音もお互い話すことなく小説なり、様々な本を手にとっては、刻々と時間を浪費していく。

 そんな時に、インターホンから顔をのぞかせる男が出てきた。そうして、俺はマイクを入れた。


「お~い、さくらんぼと米と野菜持って来たぞ~!!」


「おぉ~、翼ありがとなぁ。所で、何でこんな時間なのかだけ教えてもらおうか。」


「ま、まぁ。ちょっと色々あってな。」


 歯切れの悪い言葉に少しだけ違和感を覚えたが、取り敢えずこのまま恙なく帰ってもら……


「あっ、颯~明日なんだけどさぁ……あっ。」


「あっ。」


「……へっ?」


 時計は7時30分を過ぎたころ、現行犯で俺の胃がキリキリと音を立てながらアップを始めていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


閑話休題《ストレスとさくらんぼの幸福の狭間》


 さて、今の状況を振り返ろう。先ほど、隠していたわけではないが都合の悪いことがバレた。しかも、色欲魔に。いや、正確にはトラブルメイカーなんだけどね。


「さくらんぼ、おいしいね~颯!」


「そうだなぁ……」


「……」


 無言で俺の目を突き刺す翼は口を開かず、微笑んでいた。しかし、闇の方が強く苛々が募り爆発寸前だった。ちょっと、あれかな。風音を前には言えない感じか。


「風音、さくらんぼ持って俺の部屋に行ってくんね?ちょっと翼と話したいわ。」


「??うん、分かった~。適当に漫画も借りるね~。」


 風音を取り敢えず上に避難させて、一対一の状況を強引に作り上げた。こういう時の彼女の素直さにはある意味危機感を抱きたくもなるけども。


「さて、翼。どうしたのか話してみろよ。」


「お前、同棲してるだろぉ!?!?!俺のナンパ失敗の煽りかっ!?煽りなのかっ!いつも優越感に浸ってやがったなっ!!」


「……いや、お前のナンパ成功率なんて0じゃん。つか、彼女みたいなのは隣にいるじゃん。」


「あんなのは彼女じゃない!!あれは、人間の形をした悪魔だっ!ナンパに行けば下種な発言をすればグーとフォークが頭に吹っ飛んでくるんだぞっ!それ以外に形容する以外あるのかっ!?」


 これ以上正論でぶっ叩くと命の危険があるから辞めた。それにしても、翼よ。それはこの作品上で発言を残せるかも怪しいからもう少し抑えてほしいかな。コンプラ的にも。


「それにしてもなんだ。翼、何か隠してんだろ。」


「っ!?」


 図星だった。

 と言うか、何かを分け与えてくる時点で少し疑いはあった。さて、今回は何をやらかしたんだか。


「さぁ、吐き出してみろ。状況次第によっては、お前はサイコロの旅を夏休みに敢行してもらうぞ。お隣に彼女候補付きで。」


「……ナンパした女の子の親がヤ○ザと軍人と警察でその三者間の板挟みにあった。その上で、全員メンヘラでヤンデレだった。」


「解散、それは無理だ。帰れ、そして派手に散ってけ。」


 この後、翼がめちゃくちゃ駄々を捏ねた。そして、家までその3名の女の子が突撃して、翼を拉致していった。合掌。


「つかさぁ、お前天童のこと甘やかしすぎじゃね?」


「??どういうことだ。」


「……っ、スゥ~~~あっ、何でもないわ。」


「そうか。」


 帰る前、そんなことがあったとか無かったとか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

閑話休題《嵐は去って》


「んぐんぐ。」


「……まだ、さくらんぼ食べてるよ。」


「えへへぇ~だって、おいしいんだもんっ♪」


「そうかいそうかい。」


 そうして、夜は更けていった。


「んじゃ、おやすみ。また明日。」


「うん、また明日ね颯。」


 それぞれの家に帰り、布団に入り今日一日に別れを告げるのだった。

んにゃ、実家に帰って甲子園見てたら気が付けばね。いやぁ、ホントすまん。

次回更新は12か13日です。

明日と11は祖父母の家にいるため執筆できないんですよね。(パソコンで現状書いてる都合。スマホ?ちょっと厳しいっす。できないわけじゃないけど、確実に読む方向に時間を割きまくって書かないよ?)

てことでよろしくぅ!!

PS.10月になるか分からないけど新作をつくります。構想だけ頭で考えてるのでそれの出来次第では投稿していくかも。

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