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プロローグ:卒業と単身赴任

お久しぶりです。くうきです。

なろうでの投稿は多分一年ぶりになります。

新作、お楽しみいただければ幸いです。

 桜なんて咲いていない、卒業シーズン。肌寒い東北の春に少しだけ、恨めしさを覚える。証書を貰って、少しばかり級友と談笑して、自分の家へ帰る。

 俺、最上颯もがみはやてはこの後色々と災難が降ってくることを知らず、喜色隠せぬ足取りで学校を後にしていた。

 高校三年間の生活が大きく変わることをまだ知らない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ただいま~。」


「あれ?随分早いね~。友達とかとご飯行かなくてよかったの?」


「んや、そいつらとは明後日いく予定。他も家族とご飯だから予定ずらしたんだよ。」


「なるほどねぇ。あっ、颯。今日の夜、お隣の風音ちゃんの所と一緒にご飯食べるから家で。」


「……??あぁ、分かったよ。んじゃ、母さん俺、上に行ってのんびりしてるからよろしく。」


「はいよ~。」


 家に帰って、母さんと会話を重ねた後に俺は自分の部屋へ行き、制服からダボっとした部屋着に着替え、ベッドにダイブして身をゆだねてみた。


 結果。


 爆睡して気づけば夕方になっていた。それと同時に、俺の腹部に寝る前に感じることのなかった重みがのしかかっていた。


 目を擦って朧気な視界から、人影が見える。スラっとして、ミディアムボブの女の子?が見える。何で、分かるかって?そりゃあ。


「あっ、起きた!この、ねぼすけさんめっ♪」


「……んぁ、風音。おきあがりたいから……どいてもらっても?」


「ん、分かった!……んしょっと。」


「ふい~、やっと軽くなった。」


「ちょっと、それはどういう意味で言ってるのかな?颯!」


「いや、人が乗ってるんだから離れたら軽くなるのは当たり前だろ。」


「確かに!!」


 この時だけ、風音がホントに素直に受け入れてくれることに感謝しなくちゃいけないと感じた。

 さて、話を少し変えて、俺の上にのしかかっていた少女は、天童風音てんどうかざね、所謂幼馴染だ。天真爛漫で快活だが、どこか抜けている可愛い女の子だと思っている。ただ、本人は病弱であり沢山遊ぶと次の日よく風邪をひいて居たりしていた。


「そういや、何で風音がここに?」


「ほら、ご飯食べるって話!!」


「……あぁ、忘れてたわ。風音、先行ってて。」


「分かった!!」


 こうやって元気な姿を見てるだけでも、自分に活力を与えてくれている……気がしてならない。ただ、もう少し落ち着いた行動をしてほしいなと少しだけ願って。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


閑話休題《夕飯食事中》


 そんなこんなで、今日の夕飯は両家族一緒に揃ってお寿司だった。美味しいよね、お寿司。特にはまちが美味しかった。(小並感)


「はぁ、おいしかった~。ね!颯。」


「だなぁ~、腹いっぱいだよ。あっ、温かい緑茶いれるけど、いる?」


「いるいる~!!さっすが、幼馴染!ボクの考えてることが手に取るように分かってるよね!!」


 食後、軽く風音と話してからキッチンへ向かい、急須に茶葉を入れて緑茶を用意して、湯飲みと一緒にもっていきこぽこぽと注いだ。


 同時に、それぞれの両親が揃い、俺たちのことがお茶を飲んでいる所に現れ椅子に座ると同時に一呼吸置いた。


「二人とも、少し話聞いてくれる?」


「ん?どしたの、急に改まって。」


「実はね、うちらの家全員単身赴任することになっちゃったの。」


「へぇ~………って、えぇ!?マジで!!」


「そうなの!?ママッ。」


「そうなのよ、最近決まってね~四月からね。私は福岡、パパは佐賀。ひなさん(颯母)は北海道、奏太さん(颯父)はソマリアだそうよ。」


「はぁ。つか、父さん生きて帰れるの?ソマリアって随分とヤバいところじゃん。」


「な。母さんのせいなんだよな。俺たちが転勤する場所こうなったの。」


「「えっ??」」


 俺と風音は、父さんが言った言葉に疑問符を浮かべると、絶対に碌なことを考えていないような表情の笑顔をした母さんが口を開いた。


「いやねぇ、別にこれと言った理由で単身赴任しようと思ったわけでは無いんだけど、2人にも一人暮らしの経験はさせたいし、なんだったら、私たちの仕事の範囲を手広くしたかったのもあるのよね。」


「ごめん、母さん。じゃあソマリアは何であるの?」


「まぁ、奏太のギャグマンガ並みの生命力なら生きていけるかなって。他の理由は無い!!」


 清々しく、母さんは言い切った。父さんに両手を合わせて取り敢えず、生きていることを拝んでおいた。尚、他意はない。


「もう、ひなさんははっちゃけすぎよ。……さて、そんなことは正直どうでもよくてね。言いたいことはこれからなの。2人とも、一人暮らしになるじゃない。でもね、風音はこの通り元気ではあるけど、よく体調を崩すじゃない。」


「そうですね、よく遊んだあとダウンするし、受験も終わった次の日に熱出しましたしね。」


「だからね、颯君と風音には朝と夜、一緒にご飯を食べてほしいの。」


 そんなことを言われて、気が付けば高校一年の夏になっていた。

一応、方針的な話。

なろうとカクヨムで並行で書きますが、なろうで先行出ししながら修正入れつつカクヨムで書き溜めて投稿する形にします。

基本的には3日に1度遅くても2週間に一度のペースで投稿できるようにしたいです(願望だけど)

拙作を改めてよろしくお願いいたします。

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