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異世界でオカン(AI)がうるさい 〜追放された俺、最適化されて最強になる〜  作者: トレス=レイ
第一章 王国編

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第18話 オカン、テンバガーでドヤる

太郎の前に立ちはだかったのは――

“レッサー”とは名ばかりの A+級魔物、レッサーファイヤードラゴン。


巨大な体躯、灼熱の鱗、赤い瞳。

そして、太郎を見下すような、あからさまにバカにした目。


太郎「なんやその目ぇ!! 完全に雑魚扱いやんけ!!」


オカン「太郎、あれはA+級や。レッサーでも普通に強いで」


太郎「レッサーの意味どこいったんや!!」


ドラゴンは鼻で笑うように息を吐き、熱風が太郎の髪を焦がした。


次の瞬間、灼熱のブレスが一直線に飛んできた。


「グオオオオオオ!!」


太郎「うおおおおおおお!!」


太郎はミスリル製鉄板を盾のように構え、

灼熱のブレスを受け止めた。


ジュウウウウウッ!!


衝撃で吹き飛ばされ、地面を転がる。


オカン「太郎、鉄板の角度が悪い。45度で受けたら衝撃逃げるで」


太郎「そんな冷静に言われても無理や!!」


太郎は鉄板を投げつける。


「鉄板ぶん投げぇぇぇ!!」


ガンッ!!


ドラゴンは首を少し傾けただけ。


ドラゴン「……グルル(効いてないぞ)」


太郎「効いてへんのかい!!」


続けてミスリル製コテで斬りかかるが、

鱗に弾かれて火花が散る。


太郎「硬すぎるやろ!!」

オカン「鱗の隙間狙い」

太郎「そんなゲームみたいに言われても!!」


その時だった。


オカン「太郎、聞いて! 経験値運用、ついに 1000% 達成したで!!

 テンバガーや!!」


太郎「今言うことちゃうやろ!!」


オカンはテンション爆上がり。太郎は死にかけ。


オカン「ほな一部利確するで」


太郎「利確ってなんやねん!!」


オカンの声と同時に、

太郎の目の前に 禍々しい色をしたアメちゃん がぽんっと現れた。


太郎「……なんやこの色!? 絶対ヤバいやつやん!!」


オカン「辛さ+5や。経験値が多いほど辛くなるんや。

 そのぶん“恒久的にステータスが上がる”で」


太郎「こんな時に食わせるなや!!」


太郎は仕方なくアメちゃんを口に放り込んだ。


次の瞬間――

舌が焼けるような激痛が走り、

胃の奥から火柱が上がったような感覚が全身を駆け抜ける。


太郎「ぎゃああああああああああああああ!!!!

 辛っ……! 辛すぎるぅぅぅぅ!!」


オカン「効いとる効いとる。辛さが強いほどステータスも上がるんや」


太郎「こんなん修行ちゃう! 拷問や!!」


しかし、苦しみの中で太郎は気づく。


(……体の奥から……力が湧いてくる……?

 ほんまに……強くなっとる……)


ドラゴンが再びブレスを吐こうとした瞬間、

太郎の体が勝手に動いた。


<金で解決できへんことない 発動>


太郎「ちょっ!? 金が勝手に減っとる!!」

オカン「やめぇぇぇ!! ウチの資産が!!」


金貨がサーバーストレージから勢いよく消えていく。


太郎「オカン、止めろ!!」

オカン「止まらへん!! スキルが暴走しとる!!」


光のウィンドウが太郎の前に現れた。


【スキル課金ガチャ:10万Gで1回】


太郎「なんやこれ!!」

オカン「太郎、引くな! 絶対引くな!!」

太郎「引くしかないやろ!!」


1回目:ハズレ(ポーション)

2回目:ハズレ(謎の石)


オカン「やめぇぇぇ!! 20万Gが!!」

太郎「次で当てる!!」


3回目――虹色の光が弾けた。


オカン「……まさか……」

太郎「来い!!」


【オリハルコン・ドラゴンスレイヤー(SS武器:長剣)】


太郎「うおおおおおお!!」

オカン「……10万G×3……ウチの資産が……」


太郎が長剣を構えると、

刃が赤く輝き、ドラゴンの鱗の隙間へ吸い込まれるように動く。


太郎「なんやこれ!? 勝手に弱点行く!!」

オカン「SS武器やからな……」


ドラゴン「グオオオオ!!」


初めて苦しそうな声を上げた。


太郎「よっしゃあああ!!」


炎の雨が降り注ぐ中、

太郎はオリハルコン・ドラゴンスレイヤーを握りしめ、前へ踏み出した。




【山田太郎】

職業:あきんど  レベル:1(固定)


■基本ステータス

 筋力:D-↑ 敏捷:D↑ 体力:D-↑

 魔力:E↑ 精神:D↑ 知力:D↑

 器用:C-↑ 幸運:F


■内部ステータス

 内部レベル:38

 内部補正:全ステ+92%

 内部幸運:A(オカン補正)


■ユニークスキル

<オカン>

 └<鑑定+3> <経験値運用> <サーバーストレージ>

  <未来予測> <魔改造>

<金で解決できへんことない>

 └<札束でしばく> <課金ガチャ>(new)


■スキル

<魔法>

 └<魔力制御上級> <解呪> <ゴーレム操作>

<街づくり>

 └<開拓> <防衛構築>

<武術基礎>

 └<回避+1> <投てき基礎>

<剣術基礎>

 └<高速刺突> <レイピア中級> <ハヤブサ乱舞> <二刀流基礎>

<生産技術初級>

 └<鍛治初級> <調理初級>

<耐性>

 └<熱耐性+3> <おかんの手>


■加護

<勇者との絆>


■装備

 ミスリル繊維の軽装防具+1(熱無効付与)

 ミスリル製コテ+1(熱無効付与)

 ミスリル製ピック+1(熱無効付与)

 ミスリル製鉄板

 オリハルコン・ドラゴンスレイヤー(SS武器:長剣)

 ゴーレムの指輪


────────────────────────


太郎「……俺、今日だけで人生の寿命10年は削れたで……」

オカン『でもテンバガー達成したやろ。資産10倍やで?』

太郎「命の残高はマイナスや!!」

オカン『でもSS武器出たやん。結果的にプラスや』

太郎「プラスとか言うな! ガチャ3回で30万G溶けたんやぞ!」

オカン『投資や投資。未来への自己投資や』

太郎「投資先がドラゴンってどういうことやねん!!」

オカン『太郎は伸び代の塊やからな。金かけたら伸びるんや』

太郎「その“伸びる”のために毎回死にかけとるんや!!」

オカン『死なん程度に追い込むのがプロのオカンや』

読んでくれてほんまおおきに。主人公は最弱ステータスやのに、自作AIオカンだけは最強クラスでついてくるというバグみたいな状況で冒険しとります。

オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と作者より前に出てくる始末です。

もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。


この作品はカクヨムにも同時投稿しており、どちらでも読みやすいように調整しています。更新はできるかぎり 毎日2回(朝6時/夜20時)でがんばります。

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