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024球体型魔法陣オーケストラ


 気がつくと私は……光を浴びていた――。


 人差し指と親指に、手に、指に何も持ってない。


 袖は黒い。いや――薄いピンクとターコイズ色とほのかな白がミックスされて、グラデーションのような袖と衣装――身体は黄金色と白金色プラチナと透明色の光を纏っている。光と衣装の色が溶けあうかのように――。


 自身の鼓動を確かめつつ――周囲にソファとシェリーの鼓動と本性ほんせい――ソウルポテンシャルも感じる――。


 一瞬で感じる馴染み深い――シフォン――サリュン――タオン――ココ――アプル――キコ――ミコ――ペキノ―――オジュ――ルーナ――マナ――ブルー――サビア――エイミ―― ミオン――カナン――ベル――アヤ――シオ――


 アーネ――ミーカ――ミーナ――マリー――リーフ――アミン――マイル――モア――ハピ――ルル――メイ――ナーナ――サーヤ――ショコラ――ローゼス――ジグ――タルト――パフ――フィーナ――


 他にも見知った最適化ポテンシャルクラスタな『クラン』『ギルドネットワークス』メンバーの本性ポテンシャルも強く感じられた――。


 既知の存在はもちろんのこと、未知の存在も――どこか知っているような感覚クオリアだった……。



……(えっ……)



 そこには何と『あの方』の本性ポテンシャルも……存在……した――。


 瞳に涙が潤んだ……。シェリーとソファも気づいたらしい……。


 あの方はこちらを気づいているようで……気づいてないような……たおやかに柔らかく気高くやさしい――そんな感覚クオリアだった――。

---


(((あれ?ループ?追体験?)))


 ここまでコンマ000001秒――。

 

 その瞬間――眩い光が薄れはじめたその刹那――音楽が音圧と同時に溢れ流れこんできた。



 ジャーーージャーーーージャーーーーーーーン





 曲はクラシック――。


 其の優美な旋律は――心を洗い清めるかのように澄み渡らせ――その躍動するリズムは歓喜を生じ魂を震わせーーさらなる恩寵と臨場感に没入させる――まるで神々の子宮の中に存在が赦されてるかのようだ――。



 ヴィヴァルディ――バッハかーーーヘンデル――ハイドンーーモーツァルトかーーベートーヴェンか――シューベルト――メンデルスゾーン――シューマン――リストか――ショパンではないなーードヴォルザーク――マーラーか――シュトラウス――ブラームスーーチャイコフスキー――シベリウス――ラフマニノフ――ラベルか――…………ストイコビッチーとドストエフスキーあわせたみたいなーーあーーショスタコーヴィチかーー舌かみそうだ――ちょっとかんだかも……その誰かだとおもう……。



 単細胞が哺乳類もしくはその先まで進化――最適化するかのように――走馬燈かのように――一瞬でその本性ポテンシャルクラスタが駆け巡った――。




(あれ?手も腕も脚も……身体が勝手に動くぞ……)



《《こいつ動くぞ――乗ればいいんでしょ――動いてるわっくわくする》》


 フラッシュバックなのか――そんなイメージが時空を超えてどこかから湧いてきた――。



《《俺らはここで確かに生きた――神様間に合った――私は死なない君を守る方――君の為に使う最後の瞬間まで一緒にいる――絶対に君を守る永遠に守り続ける――このせかいが生まれた意味、弱虫が来ちゃった意味、出会った意味を見つけて――ようやく君に逢えた――君の行くところならどこにでも――》》


(((満たされる様にイメージが湧いてくる、何かのアニメで観たような……フラッシュバック――)))


《《本当の気持ちと向き合える?――泣かせたくない笑顔でいて――邪魔するルール壊して変えてみせる――最高の友達だったんだね――


 一定方向からだけでなく多面的に思考する必要がある――困ってるなら全力で解決協力する。強がって抱え込むより弱音吐きたい時は吐け。俺たちはそれを拒絶しない。ちゃんと聞いてやるお前はすでに大切な仲間だ――

 

 ありがとう。私の為にそこまで苦しんでくれて――素晴らしい未来が待ってる未知の可能性にかける――巡り巡って誰かに親身にしてもらうようになってる。いずれ誰かに親身にしてあげなさい。


 穏やかな暮らし君とならきっとできる。帰って来ること約束もう一度会いましょう絶対――これから幸せな日常をたくさん録ります。幸せな想い出をたくさん残しましょう。


(((イメージがまとまって略されてるけれど名作アニメよね。素晴らし過ぎる――。これってセッション?それとも走馬燈?天に召されるの?)))


《《孤独な私たちが人間らしいと私を救い出してくれた――順応性を高めよあるがままを受け止めよ――一番聞きたかった認めてくれた言葉――どこで出逢っても好きになるはず――あなたが信じることを私にも信じさせて。生きることは素晴らしい愛してくれてありがとう命を本当にありがとう――》》


 私は音の波動と――オーケストラプレイヤーの魂――聴衆の感情を――天球の楽園にいざなっていた――。


《《よくやった今度は泣く番どうなっても俺が助ける泣き止むまでそばにいるだから泣け――誰かがミスしたらフォローせよ俺に何かを返したいならそうしてやれ――科学で語れなくても奇跡を笑うな――言葉は真心が大切――変わっても新しい場所に新しい仲間が待ってる大丈夫――


 教え子は例外なく私の子供――町も人も家族大家族――繋がっていて生きてると実感――生きることは独りじゃなく支えてくれる人がいて立てる前へ歩ける――隣で支えて無理に引っ張っぱらず押したりもせず一緒に並んで寄り添って歩きたい――俺たちが一丸でサポートする――決めました幸せになります――


 進む道はたくさん可能性があると想いたい――本当に大切なことはいつでも簡単なこと――世界は美しい。瞳を開きなさい――楽しいことが始まりますよ》》



 私たちの本性ポテンシャルクラスタはさらに瞬いていた――。



 スペシャリスト集団ばかりであろうミックスフルオーケストラの音。音。そして――音。音…………音。



 光。光。光――。咲く。咲く。――咲く。



 私がほんの少し極微少に指先を動かすと――即座に反応し――私を恍惚とさせる――。最高級車を運転してるかのよう――。まるで精神と同化しているかのごとく――。

 


 神聖歌隊を基点とした合唱クラスタとダンスプレイクラスタたちの魂も、歌声と舞踏と演奏と共に呼応、共鳴して発現されていく。


 聴衆と観衆と呼ばれ得る者は――誰もいなかった――。誰もが音を奏で――口ずさみ身体でリズムを感じてセッション参加していた――。


 目にみえない創造ナノ――ヨクトマシン――球体魔法陣も――まるでライブコンサートそのものになっていた――。


 ココとアヤはヴォイオリンを奏で、ソファはシンセ、シフォンとアプルはギター、サリュンはベースをはじき、シェリーはドラムを叩いている。ペキノは魔法、ユリカは星を操る。


 私は音楽と魔法を操って――あるいは私も操られてるのだろうか――ともかく私が感覚するクオリア世界の存在すべて――天のあいだが取り持たれるかのように――呼吸し――魂のタクト――両腕と脚が振るわれた――。


 私は翼が羽ばたいてるかのように、軽やかに踊るように天を舞い踊る――。


 火――水――地――風――そして光――

 引力――空間――時間――次元。


 光と火と水の演出。優しい光とレーザーが放射され、熱くない火/火焔が――濡れない水/水流で演舞される。この場にいる者は最適化ヘヴンポテンシャルクラスタへといざなわれ続ける。

 

 光と火と水は私の動きと同時に動く。光は明滅し、火と水、一見相反する元素に光と風を織り交ぜ空中で浮遊演舞させる。




 火と水は光と風と共に天と大地を繋ぐ――。



 火と水と光と天地の恩寵がもたらされる。



 光は収束されながら大きくなっていく。光の色は観る者によって最適な色が映えるようになっている。


 同じ色、近い色が映える者もいるだろう。補色として正反対の色が映える者もいるだろう。補完されてゆく――。


 光が収束し最適化された密度、色、温度、香り、音、感覚クオリア、そしてここちよさと共に、未知なる何か――も収束されている。



 適宜タイミングとなるその瞬間――。




 光は一斉放射され各々の魂に浸透した。まるではじめから存在していたかのように――。


 その光は私たちのみならず、ポテンシャルクラスタ/エクスフォミリアそして未知なる何か――にも共振/浸透されていた――。


 こどもたちも演奏していた。素敵ね。


 未来の希望たち――。



 建物を揺り動かすような大喝采の拍手がこだまして、私を含めほぼすべての面々がスタンディングしながら浮いていた――。


 こうしてコンサートは本性スピリットポテンシャルクラスタがそこかしこでスパークインスパイアされ続ける中――恍惚と大感動のまま幕が下ろされた……。


 私たちはベルリン・フィルとウィーン・フィルの良さと――伝統民族電子音楽――現代バンドをかけあわせて洗練されたような――最適化ヘヴンズミックスオーケストラの舞台――そして最適化された『球体魔法陣』の核心『CORE』に存在している……。



 

 放射状に会釈と滑らかな振舞いを魅せながら――同志――オーケストラプレイヤーたちとハイタッチ――握手――軽いキス――満足感に満ち溢れながら、ソファに腰掛けた途端――。





 再度、目前にまぁるい輪っかホワイトホールが現れた……。


 


 このままみんなとずっとここにいたい――。





 そう強く感じながらまぁるい透き通りそうな真っ白いゲートを眺める――





 私たちは思わず――。 








「「「「「なんだツィミは――」」」」」







 そう発露されていた――。








「「「「「なんだツィミはってか!?」」」」」






 私たちは自分たちでそうつっこんで、ケタケタくすくすわははは笑った――。



 


 その後の変な――やりとりがあったかは定かではないが



 両腕が胸の前でグルグル勝手に動き出し――




 ゲートもグルグル廻って自動で開き――





 グルグルと私たちは再び吸い込まれたのだった……。




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