023超重力睡眠スペースとマットレス白の輪
「あーーーーお白湯はやっぱり美味しいわ
とくとくと私はお白湯を飲み始めた――。
一体どこから出したのでしょうね……。
3人でお白湯を飲み干して一段落ついた後、ワラワラ動き始め、結局、大きなまぁるいベッドをサクふわっと配置し、その少し上に無重力睡眠スペースつくった。あわせて超重力スペースの誕生だ――。
この仮想空間の管理者は――私たちクランが紐づいているギルドが管理しており――私たちの会得した『∞BANK』の恩恵により――資金は元より豊潤な資源を利用することができた――。
その為仮想空間でも資源はほぼ使いたい放題だった。
高級ふわんふわんベッドの海外のSから始まる有名マットレスメーカー3社――3Sとでも呼ぼうか――そして日本エリアの介護ベッドに強い、なぜだが海外エリアの名前がついたメーカー。
長らくはコイルを連結させてつくられた耐久性のあるボンネルスプリング、2人以上で寝てもコイルの独立により振動の少ないポケットスプリング、他専売特許の高密度連続スプリング、そしてウレタンや樹脂でつくられたノンスプリングのマットレスが主流であった――。
しかし主流海外メーカーと日本のメーカーそれぞれの優秀――というよりは気の合う者たちでチーム、またはギルドを組んで開発した――。大抵どの企業もその流れになっている。
そして最高の極上の最適快適化ベッドが出来上がった――。こちらの技術もオープンソースなシェアライセンスなのだが、なかなか開発者チーム以外では再現が難しい――。
結果、開発者チームは稼働を余儀なくされ――といってもほとんどがロボットか異能によって作業は自動的に完遂される――。
まるで伝説の――またはシティレジェンドかもしれない――超大御所漫画家の、目だけ描いてあとはアシスタントが完成させるシステムみたいに。
スーパー他力本願なのだった――。
シェリーは寸法入力でオーダーメイドされた最適快適化ベッドを仮想空間に出現させた。
まるい、そして直径6メートルは大きかった――。
3人は勢いよくベッドに飛び込んだ。
ふわーーんふわんふわんふわわわぽわーーん。
きもちよさ――それは巨大トロールのおなかの上のようだ。
いや――それよりもきもちいい――これはそうだ――ケーキだ。ふわんふわんなケーキなのだ――。
現にどうやら生クリームやら何やら原材料のベースにしてそのベッドはつくられているらしい。まるでどこかの童話のようだ――。
ということはソファが言った6メートルケーキは的を射ていたのだった。マットレスは『シフォン』とか『スフレ』とかネーミングだし。
どんな形でねっころがっても、ほとんど身体に隙間なく密着した。
すやすや……。
しばらくベッドを堪能して一旦現実世界に戻ろうしたところ――すでに私――は眠っていたーー。
2人はそのまま眠らせてあげることにして――たべもの大事ねとダイニングキッチンをつくることにした。
私ーーは夢を観始めていて、真っ白い空間に、真っ白い、神社にある茅の輪くぐりくらいの大きさの真っ白い輪っかと対面した。
(((繊細な――微細な何か――興奮と感動?――を感じる……)))
そう感じるやいなや。
私たちは音もなく吸い込まれた――。




