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021かっこいいから――重力場✳Gravity


「奴隷ドレインされたら走るしかないじゃないですか――吸われつづけちゃうじゃないですか」


 いつものように私――はひとりごちていた。


 ソファとニックはもう慣れていて特に気にしていない。


 奴隷ドレイン魔法のようなもの――かもしれないが今は不明……。


 ちょっとネーミングからしていやぁね。でも何かハーレム系にはいいのかもしれない……温めておこう――。


「ビーチクヒーラーが……」


 まだ何か言ってる――。何かとリンクスタートしてるのかしら。


「まつおk……」おっと――それは言っちゃダメ――。たぶん――。



 ちょっと今回のひとりごちは長いみたい。



「リアルタイム更新中だわ。今」



 メタりおった――。


《禁断メタスキル『メタメタ』を体得しました》



 ガイダンスの声が抜群の音響で耳に流れてくる――。



 「メタメタって何よ――メケメケじゃないんだから――」


ニックことシェリーがつっこんだ――。





「さぁここちよい睡眠スペースつくりましょ」


Oがうながすと私の心は戻ってきた。



 3人は――現実世界でのソファもいつの間にか2人と一緒にいた――。そして仮想空間に意識リソースを集中させていたからか――3人とも部屋の壁に――モブりぃソンビのように、壁に向かってひたすら歩いていた――。奴隷ドレインではないのでまだ走ってないだけマシなのかもしれない……。



 それにすべからく気づいた現実世界の3人は――なかよくベッドでおやすみなのである――。



 その頃仮想世界の3人は――球体フリースペースからY軸――天の方向に上昇した。



 プランとしては――無重力の超重力とも言っていい球体フリースペース――『球体魔法陣』の『コア』を中心とし、その他は基本重力を発生させることにした――。


 3人は意識統一をしはじめ――


 出入りする呼吸に意識を集中し――時間と時間の隙間――空間と空間の隙間――そして――時間と空間の隙間に――『Sync《同期》』――


「「「『Gravity』」」」と発した――。


 メタスキル『重力』または『重力解放』の英語ver.だった――。


 「かっこいいから」


そう3人で取り決めたらしい――。


 途端――球体フリースペースの四方八方周囲に異変を感じたー。瞬時に地球と同じくらいの重力場を発生させたー。


 実際には音はしなかったのだが――耳――三半規管に少しだけ圧を3人は感じた気がした――。


 3人は球体フリースペースでふわふわゆらゆら揺蕩たゆた――やがて重力場である地上へと降り立った。



 スタタタン。



 軽やかに着地する3人。






 まずはすぐ近くに――ふわんふわんベッドを設置することにした――。





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