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悠久のクロスファンタジア 〜DUAL WORLD〜  作者: はとかぜ
第3章 星の魔術師編
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第98話 last plan

(くそっ……致命打がいまいち上手くいかない……脚力を下げても素の身体能力も高いってことか)


脚に力が入らず、うまく動けないところを攻撃し続けているが、相手も無尽蔵に湧き出る魔力を利用して、回復魔法を回し続けている。


(それよりも……結局星姫からこいつを引き剥がす策は思いつかないままだな。どうすればいい……)


「ふう……ふう……魔力で動きを補助すれば……!」


時間が経つに連れてフォーリアも対抗策を練り上げてくる。慣れというのは存外厄介なものだった。




(このタイミングで覚醒とは……痛手は負ったけど、負け戦ではない!脚は大丈夫……もう一度天秤座で!)


「『天秤座・衡星』っ!」


天秤座を発動してきた。だが、変化がない。


(まさか……クールタイムがあったの!?)


所詮借り物の身体、固有魔法の全てを把握しているわけではなかった。


(何でか知らんが、相手の技が不発になった!この隙に畳み掛ける!)


俺は思いっきり足を踏み込んで、アスファルトを叩き割る。


地面に衝撃波が走って、フォーリアはバランスを崩して転倒する。


それを俺は見逃さずに、脚や拳で連撃を加えるが、彼女はそれを巧みに避け、一回転して立ち上がり、呪符を元に、再び能力を使った。


「『射手座・閃星』!」


「がっ……!?」


俺は不意打ちの魔法攻撃を避けきれず、肩にもろに食らってしまった。


魔法装甲で固めていたから、多少の衝撃は緩和できたが、吹き飛ばされた影響で、かなりの距離を離されてしまった。


(自動再生が無ければまずかったな……さて……どうやって星姫から引き剥がすか……


!そうだ、あれを使えば……!)




◇◇◇


俺は周囲から大量の瓦礫をかき集め、フォーリアへの攻撃材料とした。


対するフォーリアは、ついに星姫の身体から、自分の体へとフォームチェンジし、勝負をかけに来るようだった。




「『身体質量+50%』『重力影響-50%』」


こうすれば、身体を動かす感覚を変えずに、攻撃の威力だけを引き上げられる。


「オラアアア!!!」


強化された足を使って、俺はフォーリアに向かって走り出す。


それと同時に、フォーリアの眼が光りだす。




(状態異常無効化……だけど一瞬でもいい、一瞬でもいいから怯みなさい!!)


「『魅了の瞳(チャーム・アイ)』っっ!」


フォーリアの固有魔法、『感情操作』の効果が上乗せされた『魅了の瞳』が発動され、俺はそれと目を合わせてしまった。


「ぐっ!」


脚からいきなりガクリと力が抜けるような感覚がした。だけど、その感覚はすぐに無くなった。


(状態異常無効化、様々だな……!!)


だが、いまので隙ができた。この攻撃はもう避けきれない。




「『錬合』!『衝壁弾』!」


ズドン、と音がして、俺は空に打ち上げられた。


「ガハッ……魔力装甲を、いとも容易く……」


住立市街が望めるほどの上空、みぞおちのあたりにもろに食らったので、吐き気が酷いし出血量もとんでもない。


本来なら死んでいる。だが、自動再生と身体耐性の効果が、攻撃を食らったそばから回復してくれたので、最小限の損傷で済んだ。




「これでは殺せなかったわねっ!」


フォーリアは、そう言いながら、こちらに殴りかかる。


俺は、その拳を避け、浮遊の魔法を利用して、落ちないようになんとか滞空し続ける。




今の攻撃をして、フォーリアは怯んでいるようだった。


本日2度目の賭けだ。成功するかは全く未知数だ。


身体の傷も治っている。もう問題ない。




「フォーリア。これは俺の最後の策だ。


さっき言っただろ。やってみなけりゃ分からないってさ」




俺は、浮遊魔法を解除する。そして重力に従って、フォーリアの方向まで落ちていく。




そして、彼女の身体に触れ……




「『状態異常っ……無効化』!!!!」




◇◇◇




俺の最後の策、それは、状態異常無効化のバフを使って、星姫とフォーリアの身体を引き剥がすことだった。


2つの肉体が重なった状態は、異常な状態と認識出来るのではないか?といった考えからだった。


当然、これは失敗する可能性のほうが高かった。認識してくれるかなんてのは、結局俺にも分からなかったからだ。




俺は、それを、成功させた。


――――――――――…………






「ウラアアアアア!!!」


「ぐううう……!!?」


(何で!?何で私と星姫の身体が離れている!?そんな……馬鹿な……魔力も制御できない!このままじゃ……!)




フォーリアは、俺とともに自由落下しながら、俺の手を引き剥がそうとする。だが俺がそれを許さない。




キラリと夜空に閃光が走り、俺の用意した、魔力の籠もった大量の瓦礫とともに、


俺はフォーリアを地面に叩きつけた。

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