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ペストマスクと修道女  作者: こじかつ
8/8

魔物と犯人

もうすこし回想は続きそうです

人通りのない川の側の小道

蛇のようなナニカの頭が地面で血と共に跳ね回り、ペストマスクの男は血の噴水を浴びていた


「フム、雨でここまで流されてきたのか…はたまた昔からの縄張りだったのか」


水面からはまた別の頭がぞろぞろと出てくる、どうやらこの蛇の魔物は頭が6つもあったようだ


テカテカと光る残された5つの頭はそれぞれガブリエルを睨み付けた、かと思えば口から何かを轟音と共に勢いよく吐き出す

プシューーーーーーーーー!!!

すんでのところで避けると、その何かは木や岩をバラバラに切断した


「酸の類いではなさそうだな」


惨状に驚いていると、5つの頭は川の中に姿を隠してしまった


しかし、謎が残る


なぜ魔物はリチャード氏を殺しただけで死体を食べなかったのか…

皮肉にも暴徒たちの考えが少しはあっていたようである

「魔物の力を使ってリチャード氏を殺害した人物がいる」ということが



そして、その人物はトム親子に罪をなすりつけガブリエルの朝食を奪った、到底許される行為ではない



そこへ魔物の第2波が襲う

プシューーーーーーーーー!!!

敵の放った攻撃が一体何なのかわからないため、迂闊に触れることはできない

わかることは触れたものが切断されていくということだけだ


「何かが勢いよく発射されている、おそらくは液体であるが…一体なんだ?」


避けている途中、石を切断した液体が跳ねて身につけているものに付着してしまう






が、特に付着したものが切断されるといった何かが起こることはなかった



「!!?」


ホッとしつつも、再び隠れてしまった蛇の魔物に対して警戒を続ける



(もしかして……あの魔物は隠れているわけではないのか?)


何故だ?こちらは一度は不意をつけたが、防戦一方で魔物側の方が有利なはず…一々隠れる必要はない


ならば、隠れなければならない事情があるのだ…



その時、ガブリエルはあることに気づいた

何故か地面に跳ねる小魚がいるのだ


ガブリエルは自分の中でパズルのピースがハマる

「そうか!わかったぞ!」


そう叫ぶと彼は川に飛び込む


川の中にはもちろん魔物が潜むが、何故か例の攻撃はしてこない

いや、出来ないのだ


残った5つの頭をガブリエルは手際よく切断仕返す

川が魔物の血で真っ赤に染まる


「フハハハハハ!!この私にあんな小細工で挑んで来るからだ!!」

水面から喜びの声が響く

「まぁ、しかし…頑張ったほうだな

水を高圧力で発射することで物を切断するとは

だが、水をいちいち川に潜って補給しなきゃならないのだ」

ガブリエルはご満悦、さて魔物を使った奴に思い知らせなければならない



街の方で煙が上がっているのが目に入る、暴徒たちがついに火あぶりにかけたのだろう


親子の命が危ないと感じたガブリエルは急いで街に引き返す





街には暴徒が溢れかえり、その中心には今にも火あぶりにされそうな親子がおり、その横にキャンプファイヤーのような大きな焚き火が燃え盛っている

暴徒と化した住民たちは口々に悪態をつきながら、親子に石を投げつける


親子の目にはもはや光はなく、このまま焼けて死ぬのだろうと諦めていたそのときだ


「まちたまへ!!その親子は魔物ではない!!」


蛇の魔物の頭を持ってガブリエルは処刑場までやってくる

川の小道で何があったのかを説明するも、暴徒たちは信じない

魔物を操っていたのがこの親子なんだと言わんばかりである


「まてまて、そもそもだ

あの不愉快な男が最後に会ったのが自分だというのに、怪しまれてしまうのが分かってて殺すのか?」


「そんなの簡単さ!感情的にやってしまったのだろう!」


「私には魔物を操った真犯人がわかっている」


ざわっ

暴徒たちはさらに騒ぎ出す、どうせ嘘だろう言ってみろ、と


「犯人は…あなたでしょう?」



ガブリエルは1人の人物に人差し指を差した

書くのが楽しくてしょうがないです、これからもよろしくお願いします

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