巨人と遺物
今回の、本編は特に短めです
三日坊主にはならないように頑張ります!
広がる荒野にこれでもかと目立つ山のような巨体
水晶の槍で鎧ごと貫かれた巨人は膝を立てて座ったまま絶命したようであった
「フム、この鎧はオリハルコンでできているようだな」
コンコンと叩きながらペストマスクの男は呟く
「オリハルコンすらも貫く魔力炉を使って造られた槍、やはり巨人は魔力炉の国とは敵対関係にあったようだな」
ガブリエルは巨人の化石、山一つ分くらいの外周をテクテクと歩いていく
足元にはちらほらと他の生物の骨が確認できるようになり、ちょうど巨人の背中側まで来ると骨の山が積み上がっていた…
骨は化石化したものから十数年前や比較的新しい1週間ほど前くらいのものまであり、小型動物から大型動物、はたまた人間の骨まで多種多様であった
「ひっ…!先生!?骨が…骨が…」
修道女はあまりの不気味さに足が震えている
「もしかすると、私たちはとても幸運かもしれないぞ」
「………へ?」
カレンはキョトンとした様子で反応する
「ケイコク―――…コレイジョウチカヅクナ、サモナクバテンバツガクダサレル…ギギギ」
「「!!?」」
突如聞こえてきた無機質な声に2人は身構える
「カレン、私たちは本当に幸運だぞ?
まさかこんなところでお目にかかれるとはな」
「先生?これってどちらかというと運が悪い方だと思うんですけど??」
2人の前に、上部に緑色のランプが点灯し、紙皿を2つ合わせたような本体に蜘蛛のような脚が付いている金属製の存在が現れる
「ギギギ…ケイコクムシトハンダン、フホウシンニュウシャトシテタイショイタシマス」
「これはセキュリティだよ、カレンくん」
「せきゅりてぃ?どうしてこんなところを?」
「今は何もないようだが、昔はあったのだろうな…千年前のことだろうとは思うが」
千年もの間、ひたすらに侵入者を屠ってきたであろうセキュリティロボット
そのロボットの発光色が緑から赤へと変わる
蜘蛛のような脚の先に鋭い爪が生え、骨だらけの場所にお前たちも加えてやらんとばかりであった
ガブリエルは懐から骨切断用のノコギリを取り出し、戦闘態勢に入る
カレンはひたすらにアタフタしているだけであった…
「どうしましょ、どうしましょ…」
巨人の化石の調査開始!というところです




