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唯一青春物語  作者: クラブ34
84/149

vs長岳中1

予習


セービング 地面を転がるボールをスライディングしてとる技術


ヘッドキャップ 頭を守るためにかぶる


タッチフット タックルの代わりにタッチをする子供用のラグビー

高千川の河川敷へと続く階段を黄色のジャージに身を包んだ凜とした佇まいの男達が降りてくる。



バックスの光速展開を武器に王者三羽中を最後の最後まで苦しめた九州の二強の一つ。強豪ひしめく福岡において常に目標とされるチーム。フェアプレイで九州全土からお手本とされる太陽の騎士団、長岳中学校ラグビー部グリーンベルト初見参!!





ヨウちゃん「相変わらずスゲエ部員数ばい。2年生だけで30人。1年生を合わせると50近くはいるけんね、層の厚さは九州一位ばい」


正人「それだけポテンシャルを秘めたタレント揃いということだけん全員要注意ばい」




基村もとむら「なんか、俺達がアウェーに来たみたいになってねえか」


見越みこし「ふゅー、いつもの河川敷だけど緊張するばい、ふゅー」


いつも口うるさい生意気な二人も今日は縮こまっている。






仲川監督に丁寧に挨拶したあとは坦々と練習を始める長岡中。


ボブ「次はフォーメーションだ!!」


部員「はい!!」





正人「練習から練習への間もボブの統率力で九州最大の部員数がまとまって走って移動している」


鳴「これで新チームなのか、信じられん」






球七中フォワード陣営ラインアウト練習。


宏樹・久保井「せい!!」


昌利まさとし「食い込むばい。短パンが食い込むばい、くすぐってぇ、がはははは」


不二元「いい加減、昌利慣れろよな、がはははは」


亮太「昌利先輩のスネ毛がセービングの練習でチリチリばい。うける~、がはははは」


百合男「完全に学校の休み時間のノリばい。鳴くんや駿しゅんくんにまた怒られるばい」


ヨウちゃん「これは池山先輩や屋野先輩の影響だけん仕方なかばい。これが球七中フォワードばい」


慶次「いつも注意役の乃村先輩や糸渕先輩ダンボがいなくなったけん、余計みんなリラックスしとるばい」


百合男「フォワードは統率力ゼロだけんね。バックスはピリピリしとるのにフォワードはいつもと変わらんばい」





仲川監督「試合前10分だ。ぬしゃあ共集まれ!!」


全員「おう!!」



仲川監督「まずはAからの試合だ。球七中は部員数が少ないからAもBもなかぞ。一つ一つみんなで勝っていくぞ」


全員「はい!!」


仲川監督「今日が初めての試合の百合男と一年生は緊張するかもしれんけど焦らずに行けよ。特に百合男!!」


慶次「がはははは」


仲川監督「なんが可笑かか!!慶次!!百合男ば舐めとるとか!!」


がこ!!


仲川監督の鉄拳が飛んで一瞬シーンとなるミーティング。


慶次「。。すいません」


仲川監督の後ろで笑いをこらえる昌利と昌明まさき。それを見てつられそうになる宏樹。



仲川監督「みんなが初心者じゃ!!新しいことに挑戦してゆけ!!今に満足するなぞ!!あと努力する者を笑うヤツは俺が許さん!!分かったな」


全員「はい!!」







不二元「慶次には悪いけど集中出来たぜ!!」


久保井「慶次くん、ごめん、慶次くんには悪いけど俺もばい」



宏樹「慶次くんが笑ったのは百合男の実力をバカにしてじゃなくて、百合男がいつものジャンケンに負けて赤いタッチフットのヘッドキャップをかぶってたけんでしょ?」


慶次「そうばい、赤いヘッドキャップは子供用だから百合男は頭がでかいけん全然合ってないけんね」


宏樹「ドンマイ、ドンマイ、がはははは」


昌利「相手ボールからばい、今日も俺達らしくリラックスしていこうかね」






長岳中


ボブ「相手は何があったか分からんが気合いが入っている。気を引き締めていけ!!要注意はフルバックの鳴とウイングの坂元、センターの入江だ」


全員「おう!!」


スタンドオフ河本【スタンドオフは見かけないやつだな。てっきり住永さんの代わりは入江がなると思ったんだが。気を引き締めていくか】




球七中vs長岳中 キックオフ







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