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唯一青春物語  作者: クラブ34
30/149

VS長崎選抜5

予習


ダミー 仲間をおとりに使うこと。おとりになること。


ループ 移動


オブザゲート タックル地点に横から参加する反則

【ラグビーの専門用語が沢山出てきます。御容赦ください】



熊本のラインアウト。


二人目宮田が揺さぶりをかけて4人目小宮田でキャッチ。


ラインアウトに自信を持つ長崎選抜も宮田を警戒しすぎて反応が遅れる。


ボールを投げ入れた麻神がそのままループして直接小宮田からボールを貰うとそのまま真横に流れた。


住永、糸渕、近野とトリプルダミー!!


ウイング切山とフルバック森本が外に開きながら最高スピードで走り込む!!





が、、、





麻神は自らの判断でその二人をもダミーに使い小柄な体系を活かし自分で中に切り込み自らトライ!!!!



宮田・住永「監督!!!」


仲川監督「おう!!!ノーゴールだ!!」



トライの後の2点のコンバージョンキックを自ら拒否。


熊本選抜は残り1分でさらに1トライ・1ゴールを狙いにいった。



33対12



観客「うぉおお!!!長崎行ったれ!!!!」


観客「熊本頑張れ!!」


長崎のファンとしてではなく、いちラグビーファンとして会場の人達は長崎・熊本の両選抜に温かくも熱い声援を送った。


宮田「絶対ボールをキープするぞ!!!」


古西「残りワンプレーだろう。バックスに最高のボールを供給しようぜ!!」


平嶋「熱くなりすぎるな。冷静に!!大事にいこう」



笛の合図でキックオフでの試合再開。


キックするスタンドオフの挙げた手に合わせて長崎選抜のフォワードは深い位置から一斉に走り出す!!!



構える熊本FW陣営。



だが




ボールは真逆のバックス側に蹴りこまれる。




一瞬、何が起きたか分からない。




だが、すぐさま糸渕が反応するも目の前には平良。



平良は糸渕にタックルせずに抱えにいく。


糸渕を難なく掴まえると長崎のウイングが直接ボールに絡む働き。


★20年前はボールに絡む3人目の選手まではどの位置からでも参加することが出来オブザゲートの反則は取られなかった。




ラストワンプレイと残り時間でトライを取るという思いが頭にある糸渕はキックで陣地を取りかえすという発想はない


という計算されつくしたディフェンスと人数でボールを奪い返すと


平良→ウイング→フルバック→ウイングと個人技で繋いでゴール隅にトライ!!



コンバージョンキックの成功と同時にノーサイドの笛がなり40対12で長崎選抜の勝利となった。






麻神は整列の声が届いていない。状況が呑み込めずにずっとぼんやりしている。


倒れこんで起きない宮田。


泣きじゃくる糸渕の肩を抱く住永も自分に嘘はつけずに涙を止めることは出来なかった。


「通過点だ。俺にとっては通過点だ」自分になんとか言い聞かすも震えが止まらない平嶋。



会場からこだまする「ナイスゲーム」の声がなりやむことはない。



平良「俺は最後の一秒までトライを取りにいく」



慶次は昨晩の平良の言葉を思い出していた。

















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