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唯一青春物語  作者: クラブ34
22/149

ターニングポイント

福岡某グラウンド。


慶次はいまかいまかと自分の出番を心待ちにしている。


仲川監督「慶次、出番だ。よろしく頼むぞ!!!」


福岡の超名門。黄色のジャージ『長岳中学校』


超光速展開ラグビーでトライを量産。フェアプレイで知られ、反則がほぼないことから尊敬の意味も込めて「太陽の騎士団」と呼ばれ、


この時代の中学ラグビーには珍しくファンクラブも存在し、ジャージの色通りの黄色い声援が飛び交う。





後半残り5分大事な場面、


熊本と福岡の非公式の交流試合とはいえ慶次の出番が回ってきた。



靴紐を結び直し、グラウンドにお辞儀をする。


「大丈夫、俺はやれる。ちゃんと周りの仲間達の顔も見れている」


潤平先輩「頼むぞ!慶次」


ピピー


球七中学校2点が入りました。


仲川監督「おい、慶次!!何を黄昏ている。ばかもんが。早く戻ってこんかぁ!!」


トライのあとのコンバージョンキックのボールを支える大仕事をおえてベンチ(隅)に戻る慶次。


※ラグビーWカップのテレビ放送の時はボールは専用のカップに入れて立たせてありました。ラグビー経験者じゃないとイメージしにくいと思います。すいません!!



慶次「みんな聞いて!!めっちゃ緊張したばい!!」


昌利まさとし「すごかばい!!長岳中の試合に出れるとか将来がおそろしかぁ」


亮一「くくく、まさか先を越されるとはな。」


昌明まさき「慶次くん、ボールを持つ角度が天才だけんね。マジやばかぁ」



正人・久保井「・・・・・」



宏樹「バスケでいうとフリースローの人にボールを渡す程度の役割ばい。なんか感動っぽくなってるけどみんな騙されたらいかんばい!!」



ノーサイド!!



以上を持ちまして長岳中学校対球七中学校の練習試合は56対7で長岳中学校の勝利です!!




帰りのバスでの反省会。


糸渕先輩「同じ県の代表だが県の力の格差の違いをまざまざと見せつけられたぜ」


潤平先輩「ああ、最後の攻撃は相手チームの大半がBに変わってからのトライだったし実力でのトライじゃない」


仲川監督「ぬしゃーどもはなにば勘違いしとるとか!!!!相手がBだぁ?AもBも関係なか!!!ノーサイドのホイッスル笛が鳴るまで自分の仕事を責任持ってやるだけたい!!」


仲川監督「相手は最後の最後まで全力で潰しに来てくれた。これだけ差が開いても気を抜かずに。Bが出てきたのは後輩に経験を積ませるためたい!!みんなレギュラー目指して必死ぞ」


仲川監督「勝てない強い相手と思ったら相手を追いかけない、相手が格下だと感じたら力量におうじて力を休めることを試合中に考えるぬしゃーーーどもは紳士じゃなかぞ!!」



2年で一番小さな乃村先輩が涙をこぼしている。


この試合に勝てなかったからではない、去年の県予選で大差がついて勝っているときにサインプレーを無視して個人技に走った時の己の我を恥じたからだ。


バスの中で先輩達が涙をこぼしている。無論、麻神先輩や大守先輩、屋野先輩もだ。


相手が誰だろうと関係ない、常に積み上げて築いてきた最高の自分に向き合い仕事を全うするのみ。この精神は何代後の後輩達にも受け継がれている。


その中でプレーしている子も見ている人も楽しいラグビーがしたいと後にテレビ取材で仲川監督は語っている



仲川監督「これから強くなるぞ、みんな。みんなでもっともっと強くなって最強で謙虚な格好いい紳士になろうじゃなかね」








昌利・昌明「モス男は話が長かね」


亮一「くくく、この流れでその台詞。やっぱり二人はアホまるだしたい、くくく」















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