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準備するだ


「ナタリお嬢様やはり王国への航路は南方から島を経由しミルーシュ共和国へ入り陸路から王国へ戻るのが良いと思われます。」


「あんな小舟で行きで使った航路じゃ、死にに行くもんだぜ!魔物に転覆されるのがオチだな」


いくらナタリの結界があろうとも結界は無限ではないし結界中は海流を操れない。ローズは地面に地図を描き説明する。


「大分遠回りにはなるが、こちらの航路なら魔物も滅多に出ないし海流の流れからみても負担は少ない。あんな小舟で海を渡るんだ。遠回りでも安全な航路で渡るしかない」


少しでも早く王国に帰りたいナタリだったが、今はそれよりも早くこの島を離れなければならない。魔素がどんどん濃くなっている。もうゴブリン迄出てきてしまった。結界は間違いなく消滅してしまっている。このままでは聖域はかつての姿に戻るだろう。


「わかりました。夜明けとともに出発しましょう」


一同はナタリの言葉に頷き各自準備の為に解散し、オレは腹が減って死にかけているメイドに前日の残りの鳥肉を与え、ナタリに解体前の獲物の話しをすると、ハンナとラナで後で解体する事になったので次々に出していく。

「凄い量ですわね、、、かなり容量のあるアイテムボックスですわ」

「あーまだ果物とか食べられる野草とか色々あるゾ」っと言うと、呆れた顔で、

「もう考えない事にしますわ、これだけあれば食料は大丈夫ですわね!もう保存食のみで航海する覚悟してましたわ!」と初めて年相応の笑みを浮かべた。



◇ ◇ ◇


準備を終え寝るために横穴に戻ろうかと思ったが、ローズが木々にロープで器用に簡易ハンモックを人数分作ってくれたので遠慮なく使わせてもらう。

ジャックとローズは交代で見張りをする様だ。


目を閉じると波の音が聞こえる。


微かに動物の鳴き声が聞こえる。



ーーーーーーーーーせーーーー



ーーーーこーーーーー



ーーーー


◇ ◇ ◇



ーーーーーーーー

ーーーーきて


ーおきて!


「起きて!志恩さん!」


ラナの叫ぶ声に慌てて目を覚ます


!?「なっ!?」


周りを見れば、ゴブリンの死体が何体も転がり、ナタリの結界で足止めされている数十体のゴブリンやオーク?が殺意の目でこちらを睨みつけ暴れている


「結界内のゴブリンは討伐した!船に乗って逃げるぞ!」

「わかりましたわ!皆早く!」


あまりの状況の変化に混乱しながら、ラナに引っ張られる様に船に乗せられ、ハンナ、ローズ、ジャックが乗り込み、結界を維持しながらナタリが乗り込んだ。




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