Link.18 初夏
夏でございます
最近夏なのにエアコンの部屋にいるせいで寒く感じています
夏でございます
ゲームの収録をしていると、冬用に買ったミニブランケットをもつ使えるんじゃないか?と迷走します
夏でございます
もう夏も中盤、一部では夏休みは終わる時期でございます
エンゲージ・リンク、始まります
オチはないのであります
◆
「──くん、ルピナス君!」
声が聞こえる。
叱るようなその呼び方に、体が反応して反射的に起き上がった
「あ……ごめんなさい先生」
「大丈夫かい?ずいぶんと考え込んでいたみたいだけど」
心配そうに顔を覗き込むエルツ教授。
ルピナスはバツが悪そうに視線をずらして謝っていた
「もしかして、アマネくんのことかい?」
「い、いえ」
「いいんだよ。気持ちは理解できる」
「……そうですか」
分かる訳も無い癖に
少し暗い表情をするルピナス。
エルツは表情を変えず、そのまま椅子に座るルピナスに高さを合わせるようしゃがんで言葉を続けた
「──君はアマネくんと並びたいのかい?」
「……それは、どういう」
「彼に嫉妬しているんだろう」
「………」
ゼミ教室の外に声は響かない。
夕暮れ時の鳥が鳴き、夜がやってくる
誰もその自然現象に抗えはしないのだ
◆◆◆
「あーもうまた遅刻だよ!」
「うるさいのが悪いのです」
「お前が早起きすぎるの!年寄りか!」
「さあ?長いこと寝ていたのでなんと言えばいいか」
ふわふわと浮きながら反省する様子も見せずあくびをかますセラノアとぎゃーぎゃー口論しつつ、登校の準備をするアマネ。
「ほらメガネ!行くぞ!」
「まったく、寝坊は健康に悪いのですよ」
「誰のせいだ!」
セラノアとの邂逅から1ヶ月。
季節は夏の初め。
だんだんと暑くなり虫も増える時期。
オーバーチュアー理想学園の2年生、「落ちこぼれ」アマネと最初の天使、セラノア。
窓の外では虫が鳴き始めている。
初夏。
二人の前には、体育祭が近づいていた。




