Link.17 アマネとセラノア
ロゼの尋問を終えた二人は、実は捕えない可能性のために用意されていた「天使の輪を白くするメガネ」を入手し、帰路に立ったのだった
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「……セラノア」
「なんでしょう」
「俺のために正直に話してくれてありがとうな」
「……っん……!な、なんのことですか?」
色変えメガネ、正式名称「白輪の鏡」を手に入れ、隠しきれない喜びを持つセラノアは、不意に言われた言葉に言葉を詰まらせる
「俺だけじゃロゼさんを説得しきれないってわかって、一番前に出て守ってくれたんだろ?」
「………か、勘違いも甚だしいです」
「そ?ふふっ、なら俺の自意識過剰か」
「………そうですよ」
少し前に出て、少し赤い顔を誤魔化すようにメガネ越しに睨んでくるセラノア。
外を霊体化せずに歩けるようになった点、かなり機嫌がいいようだった
「セラノア」
「なんですか?」
「どんな罪を犯しても、俺はずっとは苦しむ必要はないと思うんだ。償う気持ちがあるならだけど、生きて、笑って謎を解明しよう。苦しむのは、必要な時でいい」
倫理的に、良くないかもしれない。
けれど、少なくとも不慮の事故だ。
それなら俺は、セラノアに少しは笑ってほしい
きっと、最後まで恨み言を吐かなかった研究者も、同じだったんじゃないかな、と勝手に思う
「………まさか貴方も付き合う気ですか?」
「もちろん」
夕暮れの帰り道、無事登録を済ませた二人は歩幅を合わせて寮へ帰っていた。
その返答はつまり、セラノアのレミニセンス壊滅の原因を探ることに協力するということだった
「俺は、みんなを守れるセフィロトの樹になりたい。でも、なるなら俺はセラノアとがいいんだ」
「……な、なぜ?」
「なんとなく?それに、これだけ事情を知って契約してるんだ。ちゃんと、一蓮托生だろ?」
「………仕方ありませんね」
セラノアは数歩先に足を早めて進む。
顔が見えないがアマネが早く歩くと同じように早足で逃げていた。
見られたくないのだろう
「………仕方ないので、少しは貴方に付き合ってあげますよ。アマネ」
「……!あぁ。改めて、契約してくれてありがとう。ノア」
セラノアは、数歩先から手を後ろで組みながらこちらを振り返る。
少し赤い頬で、目線はあまり合わないが言われたその名前に、アマネはどうしようもなく嬉しさが込み上げていた
◆◆◆
「ところで、どうしてノアなのですか?」
「えっ?かわいいじゃん。あだ名としてはさ」
「……はぁ、オツムが弱いんです。私の契約者は」
「それ何回も言わなくて良くない!?」
「ふふっ……仕方ありませんね」




