第25話 事件
突然学校で起きる数々の事件。
そして、あってはならないことが起きてしまう。
ある日のこと。
その日も、いつも通りの一日が過ぎようとしていた。
ーー午後十四時ごろーー
パリンッ
クラス全員「っ!?」
突然、渡の横にあったガラス製の窓が、外側から割れた。
そう、外側から割れ、内側に破片が飛んだのだ。
「痛っ!」
鬼塚「おいっ!渡大丈夫か!?」
「あぁ大丈夫です。多分」
と言いつつ、渡の額からは血が垂れている。
鬼塚「ああ!怪我してるじゃないか!...柳井!渡を保健室に連れてってやってくれ」
柳井「あっはい!」
柳井「渡くん、立てます?」
「うん、大丈夫。」
そこで丁度、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
ーー次の週の月曜日ーー
窓ガラスは張り替えられていたが、もし他に何かしらの危険な箇所があれば、教員や近くの大人に相談するようにと、鬼塚が話していた。
老朽化だろうか、いや、この校舎は最近建てられた。数年でそこまで劣化することもないだろうに。
しかし、またしても事件が起きた。
クラスメイトの田中が廊下を歩いていると、突然
蛍光灯が落ちてきたのだという。
田中は頭から血を流して先生に運ばれていった。
柳井さんはそれを見ながら、スカートを右手で握った。
緊張...というより、焦り?
妙に汗もかいていて体調が悪そうだ。
「柳井さん?」
声をかける。
しかし、返事がない。
「柳井さん!」
柳井「えっ?あぁはい!」
少し声を張り、再度話しかけようやく柳井さんは返事をした。
やはり具合が悪いのだろうか。
「どうかした?さっきから心ここにあらずというか...
ちょっと顔色も悪いし。」
柳井「...大丈夫です。」
柳井さんは答えた。
震えたか細い声で。
大丈夫...ではないのだろう。
声を聞けばわかる。それほど弱々しく、うつろな声だから。
その場を離れようとする柳井さんに、僕はついて行くことしか出来なかった。
教室に戻り、柳井さんは席に着く。
僕もとりあえず自分の席に着こうとすると
柳井「渡...くん?」
「ん?」
柳井「あぁ、いや、ごめんなさい何でもないです。」
「そう、...わかった」
こういうとき、うまく立ち回れない自分が嫌になる。
ーー放課後ーー
「...」
柳井「...」
おい、なんか言え津路渡
久しぶりの言葉が詰まる感覚、あんな事があり、
いつも通りの会話は難しいと思うが、それでも
何かしら喋っていないと辛い。
「少し変なこと聞いてもいい?」
柳井「...はい」
「ここ最近頻発している事件、あれ、柳井さんはどう
考えてる?」
柳井「そう、ですね。実は」
柳井さんがそう言いかけた瞬間、
「あ!!」
ーーバンッーー
目の前の交差点、そこの歩道を歩いていた、うちの学校の生徒が、トラックに撥ねられた。
生徒が、回転しながら宙を舞う。
その軌道を見た僕は、とっさに柳井さんの目を
手で覆った。
大きな音はしなかった。
そして僕の行動は、間違っていなかった。
切断された首が、用水路にボチャリと落ちる。
ガードレールの下に、首無しの人間の体が仰向けになっている。
いやぁ、グロいねぇ...




