表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/105

52.妹戦争

―――――王宮図書館


「まさか、こんな所で友情が生まれているとは…」

「盲点でしたね」

「このあとの展開がロイドにとって有利に運ぶといいけど」

「ショウ王子になど、負けるつもりはありませんよ」

()()って…。何度も言うけど、不敬だからな」

「まぁまぁ殿下。それくらい度胸のある側近の方が頼もしいじゃないですか」

「イスターク。そういう事じゃないよ…」


殿下が大きなため息をつく。


「殿下、気を取り直して突入ッス」

「そうだな、クリストフ」


図書館の扉を開けると、そこには睨み合うフェイロン皇子とルドルフ王子とショウ王子がいた…。


いったい、どういう状況なのだろうか…。



「だから我の妹の方が可愛いね!!」

「いやいや、私のエイダを見たでしょう!あの美しさと才能!うちが絶対一番ですよ!」

「ぼ、僕の妹も可愛いですよ!しかも最年少で医術を修めている才女です!」


妹自慢か…。


「あの〜」


殿下が声を掛ける。


「アレク!いいとこに来たね!ちょっと聞いて欲しいね!」

「あっ!エイダ!いい所に」

「げっ!」


こっそり隠れていたエイダ王女が見つかる。

凄い嫌そうな顔してるな。

本当に苦手なのだろう。


「アレク、この中の妹で誰が一番だと思う?」


フェイロン皇子が聞いてきた。

殿下が一同を見渡す。

こうしてみると、妹がいる率が高いな…。

殿下が徐ろに口を開く。


「そんなの決まってるでしょう」


「我の妹だよな?」

「私のエイダでしょう!」

「僕の妹ですよね!」


「ロイドの妹、一択です!」


『………』


「うん?どうしました?」


そうだった…。

俺にも妹がいたんだった…。


「ロイドは俺達の妹だよな?」


そう言ってイスタークが肩を組んでくる。

……。

確かに!!


「そうですね。イスタークとクリストフの妹が一番ですね」

「ロイドはそうッスよね〜」


三つ巴どころか五つ巴になったな。

これ、収集つくのだろうか。


「でも、アナスタシア殿下はどうなんですか?」


ヨハンがアレクシス殿下に聞く。


「アナは…、ダメだ…」

「えっ?」

「はっきり言って、このメンバーの妹達には到底及ばない…」

「それはどういう…」


とちょうどその時、図書館前をアナスタシア殿下一行が通りかかる。

殿下と同じ金色の髪の毛に、陛下に近い青い瞳をしている美少女だ。長いストレートの髪の毛が、歩くたびにサラサラとたなびく。


「あっ、アナ…」

「お兄様…」


アナスタシア殿下は、暫くアレクシス殿下を見つめた後、


「…キモっ」


と、小さな声で言って素早く去って行った。

眉間の皺が濃かったな。

殿下は弟のエストワール殿下とはうまくいっているのに、アナスタシア殿下とはこんな感じなのか…。

ちょっと同情する。


「アイツ、本っ当に可愛くない!!聞いただろ?いつもあんな感じなんだよ!全然自慢出来ない!」

「アレク…。なんかごめんよ」


フェイロン皇子が申し訳ない顔をして、アレクシス殿下を慰めている。

クロエも口は悪いが、俺に対してあんな態度は取らない。

むしろ、小さい頃は俺と結婚すると言っていたな。


「アレクシス王子…」

「何でしょう?エイダ王女」


エイダ王女がアレクシス殿下の肩に手を置き、コソコソ耳打ちする。


「アナスタシア王女はツンデレ属性ですよ」

「えっ?」

「私の第六感が言っていますわ」

「にしても、ツンが過ぎないか?」

「ハードモードのツンデレです」

「ツンデレにハードモードってあるの!?」

「あります」

「では、エイダ王女も?」

「いえ、私のはシンプルに嫌悪感です」

「えぇ〜〜…」

「仲良くなりたいなら協力しますわ」

「まぁ、今後の治世を考えると、険悪な仲よりは良好な仲の方がいいからな…。お願いします」

「その代わり、お願いがありますの」

「えっ!」

「何事もギブアンドテイクですわ」

「…。わかりました」

「契約成立ですわね」


エイダ王女がにっこりする。

その時、エイダ王女が強引に殿下から引き離される。

犯人はルドルフ王子だ。


「アレク!エイダに近過ぎだ!!」


ルドルフ王子は、エイダ王女を抱きしめてアレクシス殿下を牽制している。

これは…。


「お兄様…。止めてください」

「エイダ…。その()()()というのはいい加減止めてくれ。私たちは血が繋がっていないのだから!」

「お兄様!!」


エイダ王女が、マズい!という顔をする。


「えっ?ルディとエイダ王女は血が繋がっていないのか?」


場に沈黙が流れる。

妹戦争していた筈なのに、どういう事になったんだ?

妹率、高かったな…


✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩


読んでみて面白かったなぁと思われた方は、よろしければブクマ評価もお願いしたいです!!

大変、励みになります(。>﹏<。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ