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13.いちゃいちゃ?

いつもありがとうございます!

「ロイ様」

「は、はい!」

「?。どうされました?」

「いや、何でもないよ!」

「なら、いいのですが…」


レティの顔が曇る。

様子がおかしいな?


「どうしたの?」


俺は彼女の肩に手を置き、顔を覗き込む。

そこには不安で瞳を揺らす女の子がいた。

不謹慎にも、ドキッとしてしまう。


「いえ。やはり手合わせに応じるような女は、ロイ様を失望させてしまうんじゃないかと思って…」

「そんなことはないよ!」

「ロイ様…」


レティがホッとしたような顔をしている。

あの時は即答だったけど、レティなりに頑張って承諾してくれたんだなと思う。


「本当に受けて大丈夫?無理してない?」

「いえ、それは大丈夫です!むしろ負けるつもりはありませんから」


そう言って、可愛いらしくファイティングポーズをとる。


「じゃあ俺も精一杯、応援しないとね」

「はい!よろしくお願いします!」


そう微笑んだレティの顎をつかみ、俺は口付けをする。

一度口を離し、一呼吸置いてからまた口付ける。

レティも驚きながらも応じてくれた。

俺は気持ちが通じ合っていることを感じ、幸せな気持ちでいっぱいになる。


暫くして、レティの体から力が抜けた。

慌てて抱きとめ、そのまま横抱きにしてソファに座る。

レティは真っ赤な顔を両手で隠して、小さな声で何か呟いている。


「レティ?どうしたの?」


俺は優しく問いかけるが、レティが可愛すぎて暴走する己の欲望を抑えるのにいっぱいいっぱいだ。


「は、反則ですぅ…。ロイ様、凄すぎます。あんな大人のキスができるなんて…」

「ごめん。レティがあまりにも可愛いから夢中になってしまった」

「…ならいいですけど」


手を少しズラして、チラッと見てくるレティが可愛いすぎる。

俺の婚約者、完璧すきるだろ!!


「でも…」

「でも?」

「他の人にこんな事してませんよね?」


ちょっとムッとしながら聞いてくる様子に、衝撃が走った。

えっ?レティさん。もしかして嫉妬とかしてくれたの?

ウソ!まじで?めっちゃ嬉しいんですけど!!

俺ばっかり追いかけているのかと思ってたけど、違うの?

うわ〜!

ヤバイ!

どうしよう!!

愛しさに上限は無いんだな!!


そんな風に心の中はお祭り騒ぎだったが、表情はフリーズしていたため、またレティが不安がる。


「ロイ様?もしかして、もう誰かと…」


目に涙を浮かべ出したので、慌てて否定する。


「そんなわけないだろう!!俺はずっとレティしか愛していない!」


そう…。生まれてこの方、レティしか愛していないのだ。

こんなにも感情を震わす存在はレティ以外有り得ない!

俺は、この気持ち全てが伝わっていなかった事に怒りを覚えた。自分の伝え方が悪いのもあるが、中々気づかないレティにも非はあると思う。

雰囲気の変わった俺を見て、レティが(ひる)む。

腕の中から逃げ出そうとするレティの腰を、より一層強く抱きしめた。


「ロ、ロイド様?」

「ロイだよレティ?まだ俺の愛情を信じられないようだね」


俺は妖艶に微笑む。


「い、いえいえ!信じてます!」


慌てて反応しても、もう遅い。

俺の理性は焼き切れてしまった。

俺は横抱きにしたまま立ち上がると、サロンを出る。

そして、そのまま自室にレティを連れ込んだ。

途中、それを目撃した侍女やメイド達にキャーキャー言われたが気にしない。

俺を本気にさせたレティが悪い!



部屋に着くと、レティをそっとソファに降ろす。

離れ際、額へのキスも忘れない。

そして、机の引き出しから手紙の束とノートを取り出した。


「レティ。これは君から貰った手紙の全てだ!一つ残らず全部、大切に取ってある!そしてこのノート!」


俺はノートをレティに手渡す。


「これは君を想って書いた詩だ!本当は俺の心の中に留めておくつもりだったが、こうなっては読んでもらうしかない!」


レティがパラパラとページをめくる。

中身を少し読んで、顔を赤くする。


「こ、こんなにも情熱的に私を想ってくれていたんですね!」

「あぁ。全部で5冊ある。君との出会いから毎年1冊ずつ増えていった」

「そんなに!実は私もノートに詩を(したた)めていまして…」

「レティもか!」

「今、持ってきますね。私の想いも知って下さい!」


そう言って、レティは大急ぎでノートを持ってきた。

可愛らしい小花柄のノートには、俺への想いが溢れていた。


俺たちは何時間もお互いのノートを読み漁った。

気付けば日が暮れている。

クゥ〜と、レティの可愛らしいお腹が鳴った。

二人で顔を見合わせて笑い、手を繋ぎ、ダイニングに食事を摂りに向かう。


中に入ると、父と母が食事中だった。クロエは王宮に呼ばれたらしい。


「ず、ずいぶんと早かったわね?」


母が訊いてくる。


「?。そうですか?結構な時間が経ったと思いますが…」

「レティ。体は何とも無いの?」

「?。はい、特に何とも…」


俺たちの様子を見かねた父が訊いてくる。


「お前達。何をしてたんだ?」

「ちょっ!あなた!!」


母が慌てている。何故だ?


「お互いの愛を確かめ合っていました」


俺はそのまま答える。

レティは恥ずかしそうにしている。可愛い…。


「あなた達…やっぱり…」


母が、今度は感極まっている。情緒不安定なのか?


「どうやって?」


また父が訊く。母は、今度は父をキッと睨む。情緒不安定で決定だな。ちょっと静養した方がいいかもしれない。


「お互いを想い、綴った詩を見せ合いました。レティの詩は中身が濃くて、大変『愛』を感じました」

「ロイ様も、ノート5冊と大作でしたわ!」


俺達はお互いを見合って微笑む。


「やっぱりな…。そんな事だと思ったよ。ヴィクトリア、ロイドに期待しすぎだ」

「我が息子ながら…。こんなヘタレだとは思いませんでしたわ」


母が呆れながら暴言を吐いてくる。

失礼な!


俺だって、本当は何が言いたいかわかっている。

何を期待されているのかもだ。

だが、コレがきっかけでフェイロン皇子との試合に影響が出たら、レティに申し訳が立たない。

それに、レティの気持ちがもう少し大人に近づくまで待ってあげたい。

父にはきっと見透かされているだろうが、俺達は俺達のスピードで関係を構築していこうと思う。

この事に関する非は全て俺が被る。

外野には黙っててもらいたい!

まだ早い(笑)

ロイドもいろいろ考えてます。


✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩


読んでみて面白かったなぁと思われた方は、よろしければブクマ・評価もお願いしたいです!!

大変、励みになります(。>﹏<。)

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