第1話 転生失敗!
とある日の夜
会社終わりの人々で駅のホームを押し寄せていた
俺もその一人で、この中に希望や未来を見据えたやつなんて一人もいなかった
ただただ、自分が生活することだけを考えていた
上司からのプレッシャーや睡眠時間の少なさから過度のストレスを俺は感じていた
(何が働き方改革だよ。)
この世から逃げるかのように、今有名なファンタジー作品を見漁っていた
(ん?なんだこれ?)
結構人気があるそうだが、世間的には有名ではない、オタク向けのアニメだった
それはただのおとぎ話みてぇーなもんで笑い飛ばすだけの作品
最終的には誰も死なずに平和に幕を閉じる
起承転結という言葉を投げ捨てた作品
となどといった評価が出ていた
まあ面白そうだし見てみるか...という感覚でそのアニメを再生した
同時に電車がまもなく来ることのアナウンスが来て轟音が鳴り響く
俺はスマホに夢中で背後に人がいることを忘れていた
電車が気が付けば真横にいた
(あれ?なんで線路に?てかすげぇー体いてぇーし)
体の制御が効かなかった
ただ電車に引かれるのを待っていたかのように俺は電車に引かれて現世では死んだ
そう
死んだはずなんだが
どうやら意識がある
なにかの空間に閉じ込められている感覚だ
手足の動作は効かない
これが死後の世界なのか
(ん?)
電車のような轟音が鳴り響く
同時に目が覚めた
気がつけば俺は
この世のものと呼んではいけない、無造作な森にいた
やけに気が大きい
それにいつも以上に視界が広く感じる
とりあえず歩くとしよ...
俺は絶望した
足が今まで見てきた足ではない
犬というかうさぎというかそういうなんというのだろう
3本指の足だ
間違いなくというか言わなくてもわかるだろうが異世界転生したことを確信した
これはまずいことになるだろう
とりあえずステータス確認だ
そう、あるだろ?
ステータス
「ステータス」
ステータスが当然表示された
ステータスは以下の通り
全ステータス1
体力、筋力、走力などたったの1しかない
それに俺は人でないことがわかっている
この世界がどんなものか知らないが生き残るのは難関だろう
これからは俺と世界との生死をかけた戦いだ
「ピヨピヨ」と小鳥がさえずっている
間違いなく平和な世界だ
悲鳴が聞こえるはずがない
「ギャー!助けてー!」
そう感じていた




