小学校編 94時間目
「今日ってももの家族来てるんだっけ?」
「今日は、仕事で来れないんだって。残念。さなのとこは?」
「一応お父さんとお兄ちゃん来てる。お弁当忘れたとかで大慌てでさ。2人とも半泣き状態。」
「さすがさなちゃんの家族だね。」
「想像できるわ……。」
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「今日、おばちゃん来てくれてるんだって!」
「え!さき!ほんと!!」
「うん!さっき教えてくれたの!」
「なんか午後の競技余計に力が入るね!!」
「うんうん!」
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「今日じいちゃん来てるらしいっ!!」
「え、まじ!?」
「もう歳だし来なくていいって言ったのにさ!」
「それに発明で忙しそうだもんね。」
「そうそう。やでも来てくれてるなら頑張んなきゃっしょ!めめち本気モード!みおちのとこは?」
「みおんのパパもママもやっぱ仕事だってさ。まあでも、めめたんとこのじいちゃんいんならやる気出るわ!」
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「今日、やっぱりお母さんとお父さんは?」
「うん。来ないみたい。」
「私もそう!」
「運動会に出る暇があったらお稽古しなさいって。」
「そうそう!私も練習しなさいって言われたんだけど、どうしても出たくて!」
「説得するの大変だったね。」
「ねー!!」
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「今日誰か来てる?」
「誰も来てない!」
「私も!先生締め切り前だって忙しいみたい。残念そうだったけど。」
「そっかー。今年こそこすも先生に会えると思ったのになー!」
「私も、あるはちゃんに初めて漫画見せてもらった時から大好き!会いたかったなー!」
「なつきは漫画とか、読ませてくれない家族だったもんね。」
「そうそう。でも、あるはにこっそり見せてもらうようになってからハマっちゃって!」
「来年こそこすも先生に会いたい……!!」
「来年はお願いしてみるよ!」
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「今日、あおいのお父さん来てる?」
「ええ。来てるわ。」
「いいなー。私も一応言ったんだけどね?デートだって。」
「うわぁ。やっぱりそうだよね。」
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「らんちゃん、今日はご家族呼んだ?」
「無理無理。髪も切っちゃったし、呼べるわけないよ。きっと大発狂。目に見えてるでしょ?」
「確かにそうだよね。」
「かれんのご家族はやっぱり大勢来てるの?」
「一応私が末っ子だし、なんか全員来てるみたい。」
「大迫力だね。」
「後で一緒に行く?」
「いいの?行きたいな。」
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「今日はあんなちゃんのお母さんとかお父さん来てるの?」
「まさか。お母様もお父様もお忙しいから運動会なんていちいち来ないわ。」
「そっか。私も一応先生誘ってみたけど、他の運動会と重なっちゃって来れないって。」
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「今日は、すみれさんとはなさんとるるのおばさんとかいとのおじいさんおばあさんが来てるんだったよね。」
「俺の母さん俺と新しいパートナーが上手くいってないの知ってるからなんか気使わせちゃったみたい。」
「……先生、忙しくて来れない……。……残念そうだった……。……俺も残念……。」
「俺も、お母さんとお父さん抜けられない仕事入っちゃって、何とかしようとしてたみたいだけど結局来れないって。しょうがないよね。」
「まあ、来てくれてる人達にいいとこみせようぜ!」
「すみれさんとはなさん来てくれてるの嬉しい。」
「そういえばお弁当作ってくれてるって言ってたよね。」
「とうりのご両親も作ってくるって言ってたからみんなで分けましょうってすみれさん達が。」
「よっしゃー!じゃあ早速行こうぜ!お腹ペコペコだよ!」
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「とうりのご両親と、りょうの親戚のみなさんが来てくれているみたいだ。」
「今日お姉ちゃん忙しくて来れないって。久しぶりに会えると思ったのにな。」
「俺も、先生他の運動会と被っちゃって来れないみたい。」
「とうりのお姉さんとみなとの先生以外は毎回こんなもんだろ。」
「いつもと同じだよね。」
「どうせ来ないし。」
「来たことないもんね。」
「俺の親戚のみんなのことほんとの家族だと思っていいからね!!みんなほんとに優しいんだ!俺のことも、ほんとの家族みたいに受け入れてくれたから……!」
「それに今日はすみれさんとはなさんも来てくださってるみたいだからな。」
「……みんな、お弁当食べに行こう!」
「なんかごめん……。」
「よし、お弁当食べるぞー!!」
「お腹すいてきた!」
「うんうん!」




