小学校編 86時間目
※るい視点
今日は徒競走の練習か。多分だけど、いや確実にまたいざこざが怒る気がする……!
あんまり揉めて欲しくないな……。みんなで仲良く出来ないかな……。
それに徒競走……嫌な訳では無いけど、そんなに足速くないからな……。
「るーる!何考え込んでるの?」
「あ、たいよう。ううん、大丈夫だよ。」
「そっか!」
たいようはりくとと同じ回に走る。つまり競争相手ということだ。これは、確実にまずい事だよ。
他にバチバチしそうな回はけいとりょうとあすかの出る回だ。同じクラスで3人も同じ回に出るなんて。よりによって3。
うちのクラスの男子は足の速い人が割と多いから後半に固まってる。
俺は前半だけど。前半に出るのは俺とみなととこうきしかいない。悲しい。
「るる〜!!最近運動会の練習ばっかで授業潰れるからラッキーだよね〜!今日は徒競走だって〜!ってるる!?」
「俺も聞いてみたんだけど、大丈夫って。絶対大丈夫じゃないよな。」
「るるどしたん?」
……え!?ほんとになにもないよ!?
「別に俺、ほんとに大丈夫だよ!?逆になんで!?」
「いや、なんか……珍しくすごく考え込んでる気がして……」
「もしかして走りたくない〜?サボっちゃう?」
「ええ!?そんなことない!頑張る!」
「いいの〜?まあ、るるがいいならいいか!」
「前半と後半で別れるのか!じゃあるる、頑張って!」
「ふぁいと〜!」
「俺ら行ってくるわ!」
「はーい!みんな頑張ってね!」
「……。」
「ええ!?こうき!?びっくりした……!」
ごめんだけどい、いたの!?
「……ずっといた……。……前半一緒……。……行く……?」
気づかなくてごめん……!!
「うん!行こう!」
―――――――――――――――――――――――――――
「あ!みなと!俺らも前半だから、一緒に頑張ろ!」
「あ、るる!よかった。るるも一緒で。こ、こうきもよろしくね……」
「……よろしく……。」
こうきちょっと怖いよ……!
「こうき、もうちょっと柔らかく……!あ、笑顔笑顔!」
いや、笑顔じゃない!笑顔だめなんだった!
「ごめん、こうきやっぱ……」
ニコ
「ひっ……」
あちゃ……。やっちゃった……。
「み、みなとごめん……!こうき笑顔だけは苦手なんだよな……!でも普段はそんなに怖くないから安心して大丈夫!それに、俺もいるから!みんなで仲良く頑張ろうね……!」
み、みんなで仲良くしたいのに……!!
「う、うん……!」
「……俺は別に仲良くしたい訳じゃない……。」
こ、こうきっ!!!
「えっ……、あ、ごめんなさい……。」
「こうき!!!!みなとごめん……。こうき!ちょっと……」
「なんでそんなこと言うんだよ!」
「……るるはあっちの人にも優しすぎる……。」
「だからって怖がらせないであげてよ!」
「……分かった……。……るるの頼みなら……。」
なんかこうき今日よく喋るな。他の人が居ないからか。
「みなと!ほら、こうき!」
「……悪かった……。……よろしく……。」
「あ、う、うん!よろしくね!」
ここにれんとはるととけいとたいしが居なくてよかった……。




