小学校編 61時間目
※とうり視点
「ねえお母さん!!」
「あらとうり!おかえり!久しぶりね!どうしたの?」
「俺、野球始めたい!!」
「え!?なんで急に......?」
そ、それは......
―――数時間前―――
「ももは好きなスポーツとかあったっけ?」
「うーん、特には無いけど......あ、でもサッカーよりは野球が好きかも!」
や、やきゅうが好き......!!
―――現在―――
なんてこといえないよー!!!!!
「まあ、とうりが何かしたいって言うことはほとんどないし、いいわよ。はじめてみなさい。その変わり、とことんやるのよ!!」
お母さん!!
「う、うん!!!」
や、やったー!!!!
今日から野球、頑張ろー!!
ていうか、勢いで家まで来ちゃったけど、よく考えたらお母さんに会うの久しぶりだな!
お父さんにも会っていこう!
「お母さん、お父さんは?」
「お父さんなら、今お店の方にいるわよ。とうりも顔出してきなさい。常連さんたちもとうりいなくて寂しがっていたんだから。」
「うん!分かった!」
うちの常連さん達にも久しぶりに会える!
「お父さん!」
「おお!とうり!どうしたんだい?」
「お父さん、それがとうりがね、野球、始めたいって!」
「おお!とうりが何かしたいなんて言うことあんまりないからな。1体どう言う風の吹き回しだ?」
あわわわ!それは、言えないよー!!
「とうりもそれ、言ってくれないんだけどね、まあ、何かあったみたいなのよ!」
「そうかそうか。」
「とうりくん、久しぶりねえ。ちょっと、背伸びたんじゃない?」
「ええ!?前会った時から1ヶ月も経ってないよ!」
「あらそうだったかしら。でもちょっと前より大人になった感じがするわね......」
「そうかな......!」
「そうよそうよ!」
えへへ。自分じゃあんまり気づかなかったや。
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久しぶりにみんなと会えて、話せて良かった。
まあお姉ちゃんには会えなかったけどね。
きっと今頃学校だからな......。今度はお姉ちゃんもいる時に帰ってこようっと!
〈矢野まさこ〉
とうりのお母さん。優しくてとてもあったかい人。
夫婦でレストランアローを切り盛りしている。




