小学校編 29時間目
「お、おまえら……。お、遅かったな……。ハァ、ハァ。」
「なんだ全員いんじゃん。はると息きれてるよ。」
「みんなどうしたの?」
「見たよー。たいしに果たし状送り付けたりしてどうしたの?みんなそんな事するタイプだっけ?」
「そうだよ!!果たし状なんて漫画でしか見たことないよ!!俺、何かした!?」
「いや、違うんだ……。実は、おまえらに用があって。」
「誰も居ないところで話したかったんだよね。」
「そうなの!あと、ラブレターだからね!!」
「……それはもういい……。」
「それなら普通に呼び出してくれれば良かったのにね。」
『た、たしかにー!!』
「お前らそんなバカだっけ?」
「なっ!!けいひどい!!」
「それで、俺たちだけの所でしか話せないことってなに?気になるんだけど。」
「ああかいと、それはだな……たいよう、お前から言え!!」
「やっぱそうなるよね……。わかった!実はだな……。」
「はぁぁぁ!?」
「なんでそんなことなってんの?え?」
「それは予想外かも……ね、かいと。」
「はぁ。理解が追いつかないな。」
「俺らもさ、この間たいようの家遊びに行って知ったんだよ。」
「たいよう俺らにも内緒にしてたんだよ〜?ひどくない?」
「……。」
「だ、だから今回は早めにみんなに伝えたんだよ!」
「ごめん、俺、吐きそう……」
「無理!!無理!!絶対無理!!それがどういうことか分かってんの!?裏切りだよ!!」
「裏切りって……相変わらずたいしは大袈裟だな。」
「大袈裟じゃない!!これは大問題!!」
「まあまあ、事情があるんだろうからさ。」
「俺らが口挟むことじゃないよ。きっと。多分。」
「で、でも!!」
「そんな簡単には受け入れられねえよ。」
「作戦通りに行くぞ コソ」
『おっけー コソ』
「お、俺らも最初はびっくりしたんだけどさ……。たいようの親父さんがすすめてくれたことだし、断るのはなって思って。(親父さんごめん!)」
「……え?ちょっと詳しく聞かせろ」
「(くいついた!!) そうなんだよ。俺の父さんがすすめて……」
「なんでそれを早く言わないんだよ!!りひとさんがすすめたことに口なんて出せないっ!!」
「ちょっ、けい……お、おれは!!認めないからね!!」
「実は、女子もいるんだ……」
「はぁっ!?それって 嫌いだったあいつとひとつ屋根の下!?案外良い奴かも…… っていうあるある展開!??」
「ちょっと違ったな…… コソ」
「だね…… コソ」
「誰だよ!!ヒロインとヒーローポジションは!!」
「ま、まあまあ……てな訳だから……ね?」
「おい……たいよう…… 俺もりひとさんに会いたぁぁぁぁいっ!!!!!」
「え、……あ、うん……。」
「なんで俺を誘ってくれなかったんだよ!!おまえらも会ったんだろ!?いっっちばん誘うべき人を誘わずしてよくそんな態度で居られたな……」
「……何様……。」
「まっまあまあ。父さんに聞いてみるからさ。みんなうちに遊びに来なよ。」
「サインもらう……!!」
「けいってほんとたいようのお父さん関わるとキャラ変わるよな……」
「俺たちまでいいの?こんな人数押しかけて迷惑じゃない?」
「うんうん。そうだよね。」
「かいと様とるる様なら何時でも大歓迎でございます。それに俺だけじゃこいつら抑えんの大変だからさ……」
「ちょったいよう!?どういう意味〜??」
「ごめんごめんって、やば!あと5分じゃん……!早く教室戻んなきゃやばい!」
「げ!急げっ!!」
ガチャ。
「……まじかよ。」
〈川瀬るい〉
かいととるいは、たいよう派のお兄さん的存在。唯一と言っていいほど、たいよう派の中でりくと派に友好的。
あだ名は「るる」。とにかく優しすぎる。押しに弱い。
幼少期に事故で両親を亡くし、今はおばさんに面倒を見てもらっている。いつかおばさんにお返しがしたいと思っている。
実はおばさんの影響でドルオタである。




