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旧友?

この日私は収監室の一室を改修し風呂場を創っていた。

聞き取り調査をした所、従業員で自宅に浴槽(水風呂)が有る者は1人も居

なかったからだ、井戸掘りから湯舟まで付けたが温泉では無い、湯沸かし器

は付けたがバッテリー式だ、イネッサを眷族にした事で充填は出来るのでこ

れにした。

奴隷の販売前にお湯風呂位は入れてやりたい(特に女は)


完成後の使用説明で午前中は終了となり、午後からは漸く巫女の取り調べに

入る。

彼女はこの場内の掃除や簡単な書類整理などをしている。

今日はタイミング良く書類整理をしていたので紅茶を2つ煎れて貰うついで

にソファーに座らせた。

「今日は漸く貴女の事情を聞ける時間が取れたの、聞かせて貰って良いかし

ら?」

「はい、私の出身はライア山脈沿いのイーリス村です、場所はライア山を挟

んでダークエルフの里テレスの丁度反対側です、そこで村に代々伝わる祠の

巫女をしていました」

「それでどうしてあんな姿に?」

「ある日自宅に居た時に突然目の前に何かが現れ光輝いたと思った所から記

憶が無くなり気が付いたらあの体でアルリアの奴隷市場に居ました、その後

1年置きに移送され現在に至ります」

「うん、簡潔で宜しい、で、貴女歳取って無いでしょ?今いくつ?」

「17歳です、言われて今気付きました」

「現実的には22歳ね、得したのか損したのか微妙ね?」

「そうですね、5年長生き出来たと思えば得ですね」

「そうね、その前向きな考え方は良い事よ、それに1つ教えて置きますが貴

女に掛けられていたのは呪いではありません。

保護、防御魔法の一種です、事情は判りませんが貴女を護る為に掛けられた

ものです、掛けた者は貴女に危害が及ぶ事を恐れたのでしょう、声が出なか

ったのも貴女の身元が露顕する事を恐れての事でしょう、貴女のお仕事は祠

の維持管理かしら?」

「その通りです」

「では答えは簡単ね、貴女が死ねば祠の維持管理が出来ない、生きているだ

けでも向こうには何かメリットが有るのね、あの祠は誰を祀っているの?」

「森の精霊様です」

「もう答えは出たわね、貴女に魔法を掛けたのは森の精霊ブラウニーね、残

る問題は何故奴隷市場から離れる事を拒んでいたのかと、貴女が何故狙われ

る事になったのか、誰に狙われているのかね、心当たりは有る?」

「いえ、全く有りません」

「そう・・これは掛けた本人に聞かないと駄目ね」

「それじゃあ事の真相は判らないと言う事ですか?」

「どうして?聞けるわよ?祠まで行かないと駄目だけど」

「でも、精霊様には会った事が無いんです、会う方法も知りませんし」

「あぁ~それは大丈夫よ、私の知り合いだから」

「は?」



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