予定外
ダークエルフ、ライカ駐在政務外交次官クロエ・アーライド(126歳)が
ネロを出立したのは27日10時頃、行商人に変装し馬車を使ってリベリオへ
と向かっていた。
馬車に積んであるのは外交官邸で使われなくなったゴミと自分用の食糧だ、
リベリオまで普通に行けば4日は掛かる、急かしても3日だ、開戦の可能性
があるので急げとは言われたが限界は有ると思いつつも馬を急かしている、
食糧は3日分しか無いのだから。
「何でこんな事に成るかな~私は次官ですよ!次官!事務屋の私が何で密偵
何ぞの真似事しなきゃなんないのよ~!勘弁してよ~!!」
誰も居ない事をいい事に大声で叫ぶクロエである。
セリア達がイラリオに戻ったのは3時半頃、冒険者ギルドのカウンター席の
彼女に軽く状況を説明し現場確認を頼んでさっさと引き上げた、セリアには
まだやる事が有った。
奴隷市場に引き上げ4人には好きにしろと放逐し支店長室へと向かう。
ノックし入ると目的の人物はそこに居た。
イネッサ、ミレイユ、巫女の3人に思わず声を掛けた。
「何をしているの?」
代表でイネッサが答えた。
「暇だから何かさせろと」
それを聞いて巫女をスッポンポンにして洗浄魔法を掛けた、貫頭衣と共に。
「ミレイユ、彼女を裏の衣服店に連れて行って服とパンツを見繕って」
「はい!判りました!」
「良い返事ね、悪いけどイネッサ君、紅茶を煎れて貰えるかしら?」
「少々お待ちを」
彼女達が部屋を出て行くのを見計らい、イネッサに声を掛けた。
「イネッサ君、流石にあれは不味いでしょ?私が自由にしろと言ったのも有
るし君に低年齢層には優しくしろとは言ったけど薄汚いまま事務室の中は、
万が一お客様が来た時に印象が悪いと思わない?」
「申し訳ありません、長年この仕事をしていると汚れに対し鈍感になってい
たようです」
「・・・・・・・・・・・」
イネッサは私と視線を合わせようとせず斜め下を見ている。
「・・・・・脱げ」
「・・・ハイ?」
「今すぐ、この場で、全部脱げ!」
「・・・・はい・・・」
私の予想は当たった、拭いていたのは顔、首手足のみ髪はアップで誤魔化し
ていた、下着も無しだ、洗浄魔法をタップリ掛け、パンツスーツと髪のアッ
プをを禁止し衣服店に叩き込んで来た。
そして待つ事1時間、私は驚愕していた。
巫女の着ている可愛いミニスカメイド服には驚かない、イネッサのシンプル
なミニスカメイド服も良いと思う、問題はイネッサのパンツだ。
「な・ぜ・だ?何故穴が開いている?」
「これならおトイレが便利じゃないですか、良く考えてありますね」
”ほら”とか言いつつM字開脚でパンツを見せている。
コイツは私に対してもう羞恥心は無いらしい。
「お前、会社でそのパンツの使用は禁止ね、自宅専用にしてそれからもう何
枚か”穴”の無いパンツを今直ぐに買って来なさい」
「えぇ~気に入ってたのに~」
「貴女言葉遣いも砕けたわね?」
私はこの日悩んだ挙げ句にイネッサを眷族にした、そして後悔した。




