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4話
鑑賞教室が終わると、ぞろぞろと人が出ていく。スーツ姿の人なんかも居て、意外にも会社終わりの人なんかも居たようだった。
むつも帰ろうかと、パンフレットをしまおうとして、手を止めた。すぐ側の通路を足を引きずるように歩いている男が気になり、そっとその男の顔を見た。
こんな所でも、まさか山上を見掛けるとは思ってもみなかったむつは、すぐに顔を伏せた。そして、パンフレットを鞄に突っ込むと人混みの中で、山上を見うしなわないように後からついて行った。
この前、一緒に居た女性が今日も一緒だった。それにしても、山上の様子がおかしいように思えた。
きゅっとニット帽を深くかぶったむつは、2人が出口ではなく関係者意外立ち入り禁止のドアを開けて、周囲を気にするように入っていくのを見ていた。




