アルテュール編
アラン「どもー。んじゃま、自己紹介をよろしく」
アルテュール「アルテュール・リンゲン。リンゲン国第二王子だ」
アラン「ふむふむ。相変わらず美人だな。男なのがおしい」
アルテュール「人を愚弄する気なら帰るぞ」
アラン「あー、たんま。短気な奴だな。今のはなしなし」
アルテュール「なら、サッサと本題に入れ」
アラン「はいはい。人気投票1位と最下位予測なんだけど、あんたの予想は?」
アルテュール「そんなこと俺が知るか。大体、ほとんどどういう輩か知らないんだぞ?」
アラン「あぁ! 言われれば、そうだよな。確かに面識ないどころか会ってねー奴もいるしな」
アルテュール「ふん。話にならないな」
アラン「しかし、手ぶらつーのもなんだしな。あんたの知っている中で1位はダレなんだ?」
アルテュール「それは……」
アラン「それは?」
アルテュール「リルディだが!? 何か文句があるか?」
アラン(うわぁ。なにこいつ、わかりやすい)
アルテュール「な、なんだ?」
アラン「いや、なんか同じ報われない者として、こう親近感が」
アルテュール「何の話だ! 誰が報われない者だっ。勝手に仲間意識を持つな」
アラン「ま、色々ある人生だけど、がんばろうぜ☆」
アルテュール「だから人の話を聞け!」
アラン「皆まで言うな。あんたの気持ちはよくわかっているぜ!」
アルテュール「だから人の話を……」
……不毛なやりとりを暫く繰り返した二人でした。




