シェリーの日常
都市から離れた小さな町。山々に囲まれているのが特徴的な町。そんな町にも朝は来る、山々から太陽がひっそりと顔を出す頃合いに小鳥の声が響き渡る。そんな中、まだ薄暗く日が町に照らされていない、1つの民家から一人の少女が出てきて町の中にある広々な広場、町のシンボルである大きな時計が目に留まる広場に行き、そこで大きく声をあげた。
???「諸君!朝だ!素晴らしい朝だ!より良い日の始まりの朝だ!これより、何時もの宣誓を行う!」
少女がそう言うと、息を整え、さらに大きな声で言う。
???「諸君!私は冒険者になるために筋トレを行う!あの太陽が上りきるまでよりも早く終らせよう!素振り1000回 を行う。私は、声をあげて数えているので数えている声が小さくなったら、指摘してほしい。その時はすべてをリセットして初めから行う。な~に、あの太陽なんぞに遅れはしないが自分がズルして数をごまかさないとはわからん。そのために諸君らの協力が必要だ!何とぞよろしく頼む!それでは木刀を使って素振りを1000回行う!では、いち!に!さん!し!・・・・・・・」
そう言うと少女は素振りを行った。その声は周りに囲まれた山々に木霊し、町全体に響き渡った。それと同時に他の家々から人が出てきて、朝食の支度や洗濯等を行い始める。しかし、誰一人として少女が大声を上げながら素振りをしているのに対し、誰も不思議に思わない。それどころか、少女の声を目覚ましがわりにしているものが大半であり、「またか」と顔を少し歪ませる者や苦笑いをするものもいる。
「100! 101! 102! 103!・・・・・」
これが少女・・・・いや、シェリーの日常である。




