ショッピング
二度目の死に戻りを経験した俺たちは、とりあえず装備を整えることにした。主に俺の。そして今はプレイヤーが開いている店の立ち並ぶ区域に来て、数多くの武具の中から良さそうなものを探している。
「あっ、あの店チュートリアルで手に入る装備をたくさん置いてますよ。」
装備がない俺はそう言って初期装備を手に入れようとするが、彼女は反論する。
「初期装備はもったいないです。私たちは敵の攻撃を喰らえば即死ですから防具はいりません。武器に関しては、ダメージが1なのでとにかく軽いものにしましょう。」
「あれ? 殴っても、斬ってもダメージ1なら武器もいらないのでは?」
「私も素手で戦ってみましたがすごく戦いにくいです。よくあれで戦えていましたね。素直に感心します。」
「へぇー、じゃあ買いますか。軽いやつ。」
「そうですね。私もダガーは買い換えておきます。」
そんな感じでダガーを買うことにした俺たちは、散々探し回ってようやくダガーを売っている店を発見した。
「やっと見つかりましたね。初期装備以外のダガーを売っている店。」
彼女はそう言ってダガーを手に持つ。
「このダガー軽くていいです。これにしましょう。」
どうやら気に入ったようだ。だがちゃんと値段も見て欲しいものだ。俺の全財産の倍ほどはするのだ。彼女にも買えないだろう。だが思ったほど金がかからない。やはり他のプレイヤーとは違い、防具を気にする必要がないからそう感じるのだろう。
「<サキュバス>さん、今はまだ買えなさそうです。ゴールドをためてまた来ましょう。」
「仕方ありませんね。そうしましょう。」
そうして結局なにも買わなかった俺たちは、またフィールドへ向かうのだった。




