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選抜区域  作者: 谷花皐
第一章 役割と選択

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第八話 崩し方

「……揺らしてやるよ。」

玲央の声は落ち着いている。


蒼陵は三方に布陣を展開する。

前線――九条玲那

中層――端末防衛

後方中央――黒崎琴音


蒼天:2

蒼陵:3

残り:2

【02:13:02】


九条が口を開く。

「取る?」


端末を指で示す。今なら前に出れば触れられる距離。


だが黒崎は首を振った。


「焦らない。こちらはすでに一点リードしている。」

淡々とした声で続ける。

「無理に動く必要はない。消耗は避けた方がいい。」


最適解。南東を守り続ければ、蒼天は最後の端末がある中央高台に向かうしかない。


二対一、たとえ相手がもう一個の端末を取ったとしても蒼陵が有利なのは変わらない。


だから守っている。

取らないのではない“取る必要がない”。


玲央はそれを理解していた。

「なるほどな。」


黒崎は攻めない。


だったらここで取るべき行動は一つ。

「選ばせてやるよ。」

玲央が言う。


「南班、中央高台へ走れ。」

玲央が指示を出すと、南班が一斉に動いた。


蒼陵外周がそれに対して反応する。九条が振り返り指示を待つ。黒崎の思考が走る。


南東を維持するか、中央高台へ先回りするか。

回答はほんの一瞬だった。

「二班は追尾。私たちは端末を維持する。」


黒崎は分割を選んだ。リードを守りつつ、もう一基を牽制これが黒崎にとって理論上の最適解。


だが、それは“分散”だ。南班が突然急停止する。


方向転換し全力で南東へ移動。


黒崎の目が鋭くなる。他の二班はすでに距離を取っている。


九条が前へ出る。

「前出るぞ!」


黒崎が叫んだ。

「包囲再形成!」


だが、半拍遅れる。


そして颯真が一歩前へ出る。

「――揃えろ!」


その時空気が変わった。蒼天の生徒の動きが均一となりそれぞれ迷いが消える。


澪が止まらない。

凛の判断が瞬時に収束する。

湊が最短ルートを選ぶ。

玲央が突破点を定める。


黒崎が気づいた

「旗手か……!」


九条が突っ込む。だが蒼天は迷わない。


分散していた蒼陵の隊列が再構築される前に。


三点一気に突破する。


颯真の手が端末に触れた。


そこに九条が腕を伸ばす。掴めない。颯真以外の全員が九条と一団を止める。


【確保処理中】


黒崎が命じた。

「集中!」


だが遅かった。五、四、三、二、一。


【確保完了】


【蒼天高校:3基確保】


蒼天:3

蒼陵:3

残り:1

【02:05:47】


黒崎は静かに息を吐く。

「……やられた。」


玲央が答える。

「守るか、取りに行くか。どっちを選んでも、隙はできるだろ?」


黒崎が低く笑った

「面白いわね。あなた。」

黒崎が玲央を見た今度は明確に。


「蒼天の旗手はあなたなのね。」

颯真に問うも颯真は何も言わない。


だが黒崎の目は笑っていた。


残り一基。中央高台。


黒崎が言う。

「一度引くわ。また会いましょう。」


蒼陵が後退していく。玲央も手を上げる。

「追うな。」

両校、それぞれ距離を取る。


【02:03:12】


蒼天:3

蒼陵:3

残り:1


今度は五分。そして互いに理解した。旗手の正体を。


ここからは、構造戦。玲央が端末で指示を出す。


「全班、中央廃ホール一度集合。」


いよいよ最後の戦いの準備が始まる。

第八話 崩し方見ていただきありがとうございました!

どうでしたか?

八話は颯真の旗手の能力が出ましたね!

でも正直何の能力かわからない人多いと思います。

もしかしたらそれも次回でわかるかも?

面白いと思った方はぜひブックマーク、感想などお願いします!

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