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青い霧  作者: 田中元一


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タイトル未定2026/10/19 14:24

第1話―④ 第1班が見た「悪事の見本市」

一方、第1班・鶴班長のもとには、目を背けたくなるような情報が集まり始めていた。

調査対象は、特別便に搭乗していた政財界の重鎮たち。

彼らに恨みを抱く者など、正直、数え切れない。だが、単なる個人的な怨恨ではなかった。

掘り下げるほどに、ある不気味な共通点が浮かび上がる。

山曽根康路の元部下、戦後、裏社会や利権を通じて結ばれた人脈、軍歴を共有する者たちの異様に強固な“横の繋がり”。

調べれば調べるほど、捜査員たちの胸に広がるのは、怒りではなく、嫌悪感だった。

――国を背負う立場にあった者たちが、 裏では平然と甘い汁を吸っている。

第1班が「事件の中核にいる」と判断した人物は、3人。

山曽根 康路(77歳) 厚生大臣。西村 勝男(79歳) 西村総業会長・日本老人福祉協議会理事長。  天野 真(75歳) 東和電機産業会長。

彼らは、単なる“偶然の搭乗者”ではなかった。

戦時から戦後へ――そして現在へと続く、闇の中心に立つ存在だった。

だが、捜査員たちは理解していた。

「恨まれている」ことと、「大量殺人を実行できる」ことは、まったく別だ。

捜査は今、個人の影と、国家の闇。

その2つを同時に追いながら、静かに、しかし確実に1点へと収束し始めていた。


―――――ー 次回予告―――――――

第3班が追う「宇野清二」。

第1班が追う「巨悪の三人」。

やがて両者は、一本の線で結ばれる。

――――――――――――――――――――


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