第14話 黒スライムへの対処策
毒液がぶつかったときに【除菌】と【抗菌】のスキルが発動したらしい。
そうすると、毒液だと思っていたけど、何かしらの雑菌が入った液を撃ってきたらしい。
それで、木を削るってどんな悪い菌が入っているのだか…
黒スライムが放つ雑菌液で、スポンジが壊れずに耐えられるのなら、
別の手も考えられる。
「ジュリさん、[盾]の形に変形できますか?」
『それなら可能よ』
これで防御の方は何とかなった。
あとはいかにして、黒スライムを地上にたたき落とすか。
小さな丸形の[盾]なったジュリさんを持って、また放たれた毒液改め雑菌液をよけながら相談する。
「雑菌液を防げるなら、魔法に【除菌】の効果を追加できないですか?」
『わからないけど、一回混ぜてやってみる』
『さっきは避けられたから、《ウォータージェット》』
《ウォーターボール》より勢いよく飛んでいく《ウォータージェット》。
今度は黒スライムに直撃した。
しかし、地上に落とすまではいかずに、少しよろけるだけだった。
『うーん、いまいち。上手く合わせて発動できていないかも。』
「ちょっと距離とって、スキル増やしてみましょうか。」
雑菌液を連射される前に大きめの岩の裏に隠れる。
【スキルボード開示】を使って、スキル同士の融和性をあげれるものがないか探す。
あった、【スキル融合】
これなら上手く発動出来るかも。
詳細を確認しようとした瞬間、雑菌液で周りの木が倒れていく。
「ジュリさん、とりあえず【スキル融合】取ってください。」
「取れたらすぐに魔法と【除菌】混ぜて、《ウォータージェット》で」
『了解。よし取れた。』
『【スキル融合】あれ?【水魔法】と【除菌】が組み合わせられない』
はぁ?組み合わせられない。
「【スキル融合】ダメじゃん。」
『でも、【除菌】と【抗菌】はくっつくみたい。』
「とりあえずそれお願いします。」
『出来た!【滅菌】だって』
【スキル融合】は、自在にくっつく訳じゃなかった。
けど、【滅菌】かなり相性いいんじゃないか?
「さっきの感じで《ウォータージェット》と同時発動してください。」
『任せて!《ウォータージェット》』
地面に落ちればいいなと思っていたら、当たった瞬間に黒スライムは弾けて消えた。
相性いいなんてレベルじゃなかったわ…
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