第12話 レアモンスターとの遭遇
なんとか一体倒せたので、
カラダに短剣を慣らす為にスライムを狩まくる。
少し探しては、見つけ出す度に狩り続けた。
ドロップも大量に集まり、そろそろ荷物が限界かと思い出した頃に見つけてしまった。
スライムの大量発生だ。
山積みになり、ユーリより少し大きいくらいになっている。
山積みの上には見たことのない真っ黒なスライムが乗っていた。
「レアモンスター?!」
『私も知らない種類だわ』
「ジュリさんの[短剣]スタイルもあるからいきましょうか。」
サクサク狩れることで、少し気が大きくなったのもあるが、これだけのスライムとレアを狩ればレベルアップするかもしれないと色気が出てしまった。
ジュリさんも知らないレアモンスターが
いるにも関わらず。
「まずは普通のスライムを減らしましょう。ジュリさん、《ウォータージェット》で少しでも数を減らしましょう。」
『了解』
そして放たれた《ウォータージェット》
大掃除の成果でレベルが上がったのもあり、威力は大分上がっていた。
しかし、威力が上がった事で反動も大分強くなっている。
反動をなんとか抑え込みながら、半数以上のスライムを弾き飛ばしながら倒した。
「数が減ってきたので突っ込みます。」
『了解、一旦止めるね。』
魔法が止まった瞬間に、散り散りになったスライム達に突っ込んでいく。
素早く[短剣]に変わったジュリさんを握り切りかかっていく。
普通のスライム達がだんだんと減っていく。
ラスト5体まで減った頃に、上空から何かが飛んできた。
たまたまスライムに切り掛かった瞬間だったので偶然避けられたが、その何かがぶつかった木は削れて今にも倒れそうだ。
「ヤバっ、何飛んできたんだ。」
『全然追えてないけど、多分酸とか毒の魔法かも』
その魔法が放たれた方向を見ると、スライムの山に君臨していた、黒スライムが飛んでいた。