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悪役令嬢の歓喜

乙女ゲームのプレイ経験は何度かありますが、大体が最初に

「何、攻略対象冷たい!」「デレるまでイラつく、つか長ぇ!」「は?コレ課金しねぇと全然アイテムたまんねぇ!」「アイテムたまんねぇからポイント足らずに先進めねー!」「主人公…、なんか初々し過ぎて反応腹立つわー!」

となり、今現在の時点で最長が5日と言う実にわたくしの性格の出る結果。

まぁ要するに、ほぼど素人ですが、期待はあまりなさらないで下さい。

だってだって、プレッシャーで胃が……!!









「アマリア・ダラール!もう貴様への愛想が尽きた!私との婚約を破棄してもらおう!」







よっしゃかかったぁー!!ようやくの






K O N Y A K U H K I ! !







おっと皆様突然失礼しました。いやぁ〜、テンション上がっちゃってね〜ついついっ


私の名はアマリア・ダラール。

世間一般でいうところの転生者です!

まぁ、




乙女ゲームの悪役令嬢として転生しちゃったよ、どうしよう!?




・・・なぁんてテンプレな事態は起こりませんでした。

べっ、別に悪役令嬢に転生して安全地帯からヒロインちゃんと攻略対象の方々の脳内生スチルゲットしたかったとかそんなんじゃないんだからねっ!!



・・・・・・すいませんごめんなさい私が悪かったですだからどうかそんな何やってるだコイツとかを雄弁に語っている冷ややかな目をこちらに向けないでぇぇ!!!



っは!ごほん、失礼しました。目の前に我が麗しの幼馴染が見えてしまってっ。なまじ美しく美麗なひっじょーに整った顔立ちをしていらっしゃるので冷たく感じるんだよね〜。

でもそこが好・・・っいえいえなんでもありませんほんとですよ!

さて、取り敢えず今はこのばk・・・もとい王太子をどうにかしませんとね!





「分かりました。原因はこちらにあるのでしょう・・・これもわたくしの不徳の致すところ。その婚約破棄、甘んじてお受けいたしましょう。陛下や王妃様、そしてわたくしの両親には、この旨をお伝えいただけておりますでしょうか?」





内面(よろこび)を隠しつつ、表面上はパーフェクトレディと呼ばれる王太子妃の仮面をかぶり冷静に返答します。ただし常の無表情が崩れてしまうほど、実は傷ついていますアピールのため、わざとらしく見えない程度に表情筋を動かしてショックを受けている振りを忘れてはいけません。これによって婚約を破棄された私は被害者となり王太子の評判は地に落ちます。

まあでも私にはたかが婚約破棄ごときで墜ちるような評判など持ち合わせてはいませんし、王太子の評判など始めからドン底なんですけどね。ケケケッ、ざまぁ!

おっとこれまた失礼を。


でわでわー、全国の傍観者の皆様! これから起こる王太子の勇姿(笑)の数々を見守って(お楽しみ)下さい〜




「ふん、こんな時は物分かりがいい女だな。まあいい、こちらとしては好都合だ。心配する必要はいらん。既に父上達にはこの旨を伝え許可をいただいている。父上も貴様などをこの国の国母には相応しくないとお考えなさったのだろうな」



・・・・・・うっわ、電波ー

やっぱコイツすっげえ電波系だわ。マジヤベエ。大した愛国心を持ち合わせてない私でさえこの国の将来を思わず案じてしまうレベルでヤベエわ。んなわけねーだろ、王太子さんよお?




わたくしはアマリア・ダラール

この国で王家に次ぐダラール公爵家の一人娘

幼き頃より王太子妃になるための教育を完璧にこなし、百年に一人の天才と謳われている

そして何より、この国ーーいいえ、この世界唯一の 【全属性保持者オールラウンダー

かろうじてこのわたくしに敵うのは、若くして神童と名高い宮廷魔術師長たる ルディオル・セントメーゼ だけと言われる程の実力





王家の権力、誇りをかなぐり捨ててまで私が望まないーーどころか忌避する婚姻を命がけで持ち込んできたために嫌々受けたこの婚姻をまるでくだらないもののように「国母には相応しくない」?

ーーーはんっ




《このどこまでも突き抜けた愚かさ、見限るには十分な理由でしょう、王サマ?》


表面上は差し障りなく、この会話を見聞きしているーー否、私の魔術によって半ば強制的に見聞きさせている王に、私は念話で話しかけた。


《う、うむ、そうだな。既にそれの王太子位と王位継承権は剥奪しておる。最早それは王家とは何の関わりのない人間だ》


《宜しい。まずまずといったところね。私に指摘されるまでうじうじしていたら・・・ねぇ?》


《ひぃっ!(あ、危なかった・・・!!)》


《ま、今回は褒めてあげるわ。子供に甘過ぎる王なんて必要ないの。くれぐれも、父親としての己と一国の王としての立場を取り違えないことね》


《は、はい・・・》


《分ったならもういいわ。

・・・ところで王、元王太子(このゴミ)、もう要らないんだったら、私が少し遊んでも構わないわよね?》


《ゴっ・・・いえ、その、何をなさるおつもりで・・・・・・?》


《うん?王が考えるまではやんないわよ。ただ、前々から親友と計画していたこれまでの数々の私達に対する迷惑の代償をその身をもって受けてもらうだけで》


《代償・・・、ですか》


ふふっ、王の怯えた顔が目に浮かぶわね。


《まさか・・・、口出しなんて、しないわよねぇ?》


《そっ、そそ、そんなっ、滅相もない!もちろんございませんとも!どうぞお好きなようになさって下さいっ》


《そう、じゃ、遠慮なく〜

それじゃ、また連絡するわねー》


これ以上話すつもりはないので、見聞きさせる魔術の発動を維持したまま念話のみ強制的に切る。私に大量の弱みを握られている王は

、私に逆らうことなど出来よう筈もないのである。そのまま黙って見聞きしとけや、ああん?



さて、それではーー





「楽しい宴の始まりといきましょうか?」






そうしてアマリアは、己の本当の目的の為、練っていた計画を実行に移し始めたのだったーーー












6月17日


皆様、お知らせします!一応活動報告にも書きましたが、しばらく更新をお休みします。もしかしたら予定よりも長く。

しかし御安心を!短編をせっせと書いているだけですし、更新が遅れていてもストック溜めに奔走しているだけですので!

いえね、私の脳内に最近またぽんぽんアイデアが浮かんできて収集がつかないんですよ。

あれも書きたい、ああでもこれも外せないしそれも書かなきゃ!状態なのです。

どうか皆様、この不肖めを我慢強くお見守り下さいませ。それでは今日のところはこの辺で。これからもよろしくお願い致します!



PS. もう一作品の『女神の黙示録ー勇者にまつわる英雄譚ー』もどうぞよろしくお願いします。こちらは二話更新済みとなっております。

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