84話 決着
「そんなナイフで僕を倒せるとでも思っているのか!?」
シェルの元へ飛んでくるのはナイフだ。
それくらい刺さった所で自分は殺せないと思っているのだ。
「別にお前に当てるつもりはねぇよ。当てるのは、お前の上にある黒い玉だ。」
「こ、これは・・・!?」
シェルの上には黒い大きめの玉が挟まっていた。
そして周囲には黄色や赤い玉の数々。
戦闘中にシェルに向かって投げていた物だ。
・・・アランはわざと当たらないように投げていき周囲に設置していたのだ。
「俺がここに来る前に調合した火薬達だ。」
「この程度の量で僕は倒れないぞ!!!」
「・・・その黒い玉には特別な磁石が入っていてな、電撃に反応して発動する・・・そしてさっきから俺が投げていた玉の中にはその磁石にしか反応しない石が1つ1つに入っているんだ。意味がわかるな?」
「まさか!!」
糸に繋がってるナイフが黒い玉に突き刺さり、そこにアランは電撃を流し込む。
すると周囲の玉が一斉にその黒い玉に向かって集まっていく。
「これで本当に終わりだ、じゃぁな。」
「く、くそおおおおぉぉ!!」
指輪から最後の玉を取り出し、それを集まり終えた場所に向かって投げる。
投げ終えるとアランはすぐに物陰へと移動した。
投げた玉が当たった瞬間に、爆発や無数の針などが飛び散っていく。
状態が落ち着くと、アランは物陰から出てきて生死の確認をした。
「・・・・。」
シェルだった者はもういない。
ただの肉片になっていた。
周囲には玉の中に入っていた物が散乱していた。
「これやると歩くのも面倒になるからやりたくなかったが・・・"黒の種族"が相手じゃ仕方ないか。」
地面からは大きな無数の針が突き出ていたり、爆破によって破壊されていた。
すると、階段の方から声が聞こえた。
「うお、また派手にやってんのな・・・。」
そこにはリレイズがいた。
「お前も終わったのか?」
「まぁな。」
「・・・そうか。」
「ルカはどうした?」
「俺はここで黒の種族と戦う事になり、先に行ってもらった。」
「黒の種族、か。目立つ傷は見当たらないみたいだが、この広間の状態を見る限り結構手こずった様子だな。」
「っふ、まぁな。」
「おし、とりあえず俺達もルカの元へと行くぞ!」
「ああ。」
アランとリレイズは合流し、流歌の元へと走っていった。




