73話 心強い仲間
流歌の作戦に、正直アランとリレイズは驚いていた。
もちろんこの作戦は頭の中では考えていたのだが・・・無謀な作戦でありアラン自身も言うのを戸惑っていた。
「・・・たしかに仲間を増やしていくのは良い作戦だが・・・牢獄の中は警備も厳重だぞ?」
「だからだ、そこの警備を荒らせば自然と城からの増援も来るだろう。しかし、こっちにも上手く行けば増援がいる。」
「万が一救出が失敗した場合は俺達三人だけだぞ?」
「元々三人でどうにかしようとしているんだ。変わらないだろ?」
「・・・。」
流歌の言葉にリレイズは言葉を失っていくが・・・
「・・・っふ・・ハッハッハ!!面白い奴だなお前は!!」
一人、大きく笑う男がいる。
アランだ。
「いや、すまないな!こんな無茶な作戦を本気で実行しようとする奴がいるとは思わなかったんでな!!しかしその作戦、俺は乗ったぞ。」
「アラン、お前もか!?無茶だぞ!?」
「この方法が一番良いだろう。仲間を増やせれば良し、増やせなければこのまま三人で行けば良い!!」
アランの言葉によって、リレイズも覚悟を決めた。
「・・・はぁ、まさかこの無茶な行動をするとは思わなかったが仕方ない・・・やるか。」
こうして三人の次の行動が決まっていく。
決行は今日の夜、三人で牢獄へ侵入し仲間を救出していく。
武器などはその牢獄から少しだけ離れた民家に用意するようになった。
もちろんその民家もこのリレイズらの所有物であり、隠し部屋に用意するが。
「ルカと言ったな?戦闘は大丈夫なのか?」
アランが流歌に話しかけてくる。
「ああ、何とかなるだろ。」
「っふ、つくづく面白い奴だな。」
「そういうお前こそどうなんだ?"神使"ってのはあのリレイズみたいに強い奴ばかりなんだろ?」
「たしかに敵に回ったら厄介だが、俺だって数々の戦場を渡り歩いてきた・・・負けはしないさ。」
「ほぅ、偉い自信だな。」
そんな事を話したり、三人共手持ちの武器の整理をしているとあっという間に日が落ちてきた。
アランだけは自室に戻り、まだまだ準備に時間が掛かりそうだったが。
「リレイズ、あの男はまだ時間がかかるのか?」
「アランはいつも準備には時間がかかるからな・・・まぁきっと面白い物が見れるぜ、あの眠り玉だってあいつが作ったしな。」
「あいつが・・・。」
「それと、戦闘ではあいつ程戦いたくない相手はいないだろうな・・・。」
リレイズは苦笑いをしながらアランの自室を見ながら言った。
この強い男ですらあまり戦いたくない相手と聞いて、少しの驚きがあったがそいつは今味方であり、心強かった。
そして完全に日が落ち、流歌とリレイズは準備は完了していた。




