11話 あの出来事について
会議が終わり、俺はリンとニーユウスに呼び出された。
「ルカ様、申し訳ありません。リンとはいえ監視をつかせてしまって・・・。」
「いや、それはいいんだ。あのサレという男の言う事が正しい。」
「・・・サレは冷静沈着でいつも里の者達を守ってくれています。悪い人ではないのですが・・・。」
「そのことは別にいいんだ、色々と聞きたい事がある。」
「まず黒の種族のこと、それと・・・自身の力についてですね?」
「さすだだな・・・その通りだ。それともう一つ。」
「もう一つ?」
「ああ、シロという少女についてだ。」
「・・・まず一つ目から伝えましょう。黒の種族について・・・元々は人族・魔族・長耳族のように普通に生活をしていました。しかし、中には特殊な者達もいます。」
「特殊な者?」
「はい、例えば私達エルフの者達には額にこの赤い宝石がありますね。それが段々と黒色に浸食されていきます。ルカ様方を襲った者は仮面を着けていたというお話を聞きましたが、鎌を持っていたという話を聞き昔にこの里を襲った者と同一人物と考えました。」
「浸食されるとどうなるんだ?」
「まず、自我を保てなくなります。普通はそこで廃人になってしまったり死んでしまうのですが・・・精神・肉体共に鍛え抜かれた者はなんとか自我を保つ事が可能です。」
「自我を保てるのであれば、この大陸に何人か普通に生活してるんじゃないのか?」
「・・・それができないのです。」
「できない?」
「はい、みないつの間にか住んでいた場所からいなくなっていきます。どこに行ったのかは見当もつきません。そして・・・先程みたいにいつの間にか現れて、里や街、人を襲っていくのです。」
「なぜそんなことをしてくる?」
「分かりません、ですが何者かが裏で糸を引いている感じがするのです。」
「・・・そうか・・裏で糸を引く人物も黒の種族なのか?」
「多分そうでしょう。普通の種族の者には不可能かと。」
「・・・調べてみるしかないか・・・。」
「申し訳ありません、黒の種族に関しては私もよく分かっていないものなので・・。」
「いや、ありがとう。大丈夫だ。それで次に力の事なんだが・・。」
「あの森の状態はやはりルカ様が?」
「多分そうだ。ただ俺もよくわかっていないんだ・・・いきなりあれが出来た、と言うしかない。」
「・・・力の覚醒、ですか。」
「ああ、黒いやつらもそう言っていた。」
「なぜその力が目覚めたのか自分で何かわかりませんか?」
「・・・その事なんだが・・・。」
チビ・・・シロについて俺はニーユウスに話す事にした。
あの白い部屋で起こった事を。




