ヘルジブレスト
翌日
私は昨日得た証拠を元に軍服のボタンがない生徒の特定を抜き打ちで実施した
しかし、度重なる訓練や劣化からボタンのない生徒が複数人見つかり特定には時間がかかる可能性がある
候補に上がったのは
1 高崎舞 2組
2 御嵩 優馬 6組
3 羅星 羽波美 6組
4 眞田 吉行 6組
5 幅 文和 7組
6 森崎 成美 7組
1番可能性があるのは
6組の『御嵩 優馬』だろう
6組の中でも成績上位を維持しており、彼と対等に戦えるものは数少ないと言われている
戦術、学術、魔法、体術と全ての能力において抜きん出ている
彼が今期の『王直属の護衛を任される』ことは既に決定事項とまで言われている
この軍学では成績上位者は王直属の護衛を任命され、最も成績の悪いものは最も治安の悪い(王国と革命軍の領地が直接に重なり合う地)『ヘルジブレスト』へと飛ばされる
軍人の死亡率の約8割を占めている
ヘルジブレストは王軍の持つ領域と反乱軍の持つ領域の境界線が敷かれている地域で幾度となく戦争が行われている地域である
まぁ戦地のド最前線だ
好んでそこへ志願するものは少なく、配属が決定され逃走を図る生徒又は自死を決行する程に人々から恐れられている
今期、6組からヘルジブレストへの配属がほぼ確定しているのは成績最下位の羅星 羽波美だとの声が多い
これらを決定するのは教育長の仕事で俺ら(教官)には決定権が存在しない
そういえば教育長は少し前に起きた襲撃事件の責任をとり辞職してしまった
時期教育長は明日、この軍学へとやってくるとのことだ
ボタンの持ち主の特定は本日の演習より実施することにする




