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関わりたくない子

 中学3年生のある日、私みゆきは農業高校のオープンキャンパスに来た。

 はっきり言って農業に興味があるわけではないが、私が今日やって来た埼玉K谷農業高校は偏差値が低く、おまけに受験の時、毎年定員割れしていて成績の悪い私にとっての第1志望なのであった。中学の時、黒歴史を作ってしまい、地元である群馬県の高校に入りたくない私としては自宅から距離があるのも都合が良かった。

 農業高校特有の実習の説明があった。大変そうだけど動物と関わったり、ビニールハウスで野菜の栽培をするのは楽しそうだと思う。

 ビニールハウスでの実習の説明が終わり、移動してる時に騒いでるというほどでもないけどはしゃいでる集団がいた。地元の高校の子たちなのだと思う。仲が良さそうでいいなと思う。その子たちが着ている白いセーラー服も可愛かった。

 そのうちの1人、少し背が低めのメガネを掛けた女の子が言う。

「農園実習大変そうだけど、外で活動するから痩せるんじゃね?とも思うんだよね。私小学生の時もっと太ってたんだけど中学生になって痩せたんだよね」

「ほぇ?よっちゃん、せっかくやせたのに、どうして、そんなにふとってるの〜?」

 その子の隣にいたとても小柄な女の子が聞いた。えっ…友達だとしてもその発言は…と思う。言われたよっちゃんというメガネを掛けた少し小柄な女の子は確かに言われてみるとちょいぽちゃだったが別に太ってるというほどでもなかった。

 しかもそのすごく小柄な女の子の喋り方はなんというかバカっぽいというか「私はバカです!」とアピールするような話し方だったのだ。バカで足りない自分を可愛いと思ってる。そんな印象を受けた。

「ん?いや、お菓子食べ過ぎで太っちゃったんだよね」

 失礼なことを言われたのによっちゃんという子は何でもないことのように答えていて心が広いなと思う。


 オープンキャンパスの帰りに付き合ってくれたはとこの鳩ちゃんが駅の待合室で

「良さそうな学校だったね」

 と言ってくれた。

 待合室で座ってた女の子が鳩ちゃんに声をかけて来た。あの不思議なしゃべり方をするすごく小柄な子だ。

「わたしは、くまがや いな です〜。よろしくおねがいします〜」

 私ははっきり言ってぎょっとしてしまった。何故知らない人が話してる最中に突然話に割り込んできて自己紹介を始めるんだろう。鳩ちゃんのこと優しそうで仲良くなりたいと思ったのかな。

 いや100歩譲って同級生になるかもしれない私に声をかけるならわかるけど(それも嫌だが)鳩ちゃんは同級生の保護者でしかない。

 話しかけられた鳩ちゃんもどう反応していいか分からなかったようで愛想笑いをしている。

 もし、私も熊谷さんもこの高校に受かって同級生になったとしてもこんな馬鹿っぽそうな子に関わらないようにしとこうと心に誓った。



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