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ネオンテトラとミレニアム 1

第三部、スタートです。

週末は2話投稿致します。

3-1


-1999年1月-


「これがYYモード対応携帯ね!」


皿橋や妙子が、きゃいきゃいしている。


「折り畳めるのがいいわね!」


「そうじゃろう、そうじゃろう、最先端の携帯じゃ」


渋谷川近くのビルの6Fに、【ブラックエンゼル】のオフィスがある。ここには、皿橋、新垣、妙子、花明院、二戸の五人の席がある。

そして、今はまだ大学生でバイト扱いの真鍋、宮下の席もある。あいつらもウチに就職する気らしい。


別の島には、悠華さん、黒田さん、赤松さん、海原といった、【バタフライアクセス】の席。


ここのオフィスには、全部で16席作ってあって、それを分け合って座っているわけだな。

まだ余裕はあるが、だんだん埋まってきている。


今日は全員分の、YYモード対応携帯を支給した。

今年の夏には【わいわいゲームらんど!】のリリースも控えている。みんな割と気軽にやっているが、これビッグビジネスだからね!

悠華さんなんか、3カ月くらいで粗方作り終わっちゃって、海外の携帯電話とか買ってきては分解して遊んでるからね!

仕事しろ!!


……っても、なんか頼んでも、あっという間に終わらせちゃうから、もう好きにしてもらっている。

悠華さんは営業や経営さえやらせなければ、超のつく天才プログラマーだからな。

実際、新垣が主体となって営業で持ってくる案件も、納期を待たずして納品してしまう。

どちらかというと、デザインを担当している海原と、それを手伝っている黒田さん赤松さんの方がタスク山盛りで、てんてこ舞いになっている。


【バタフライアクセス】は、納期の関係で収支はデコボコがありつつも、平均して月200万くらいの売り上げを上げている。

余裕はないが、まあ黒字。

保守の仕事の他、【シャインガレット】や【ブラックエンゼル】のインフラ管理を任せている関係もあり、毎月固定収入があるのも一因だ。

ま、【わいわいゲームらんど!】次第だね。


【ブラックエンゼル】は、【Lang-Lang Cha】のタピオカミルクティー事業が安定成長していて、2号店が渋谷にオープンした。

とは言え、お任せの事業なので、投資実績とノウハウ吸収の効果以外には、妙子にお手当が出るくらいのメリットしかない。

ほぼ妙子の手も離れているので、良い話があれば、何処かでイグジットすることになるだろう。


皿橋には、全体に噛んでもらいつつ、主に管理業務をしてもらっている。【ネオンテトラ】の部長は伊達じゃない、というか、女子に嫌われない特性を持っているので重宝する。

新垣や妙子では、こうはいかない。


ということで、【ブラックエンゼル】は株式売買でトータルはプラスなものの、定常的には未だ赤字経営である。

やはり【わいわいゲームらんど!】次第だ。


ちなみに花明院と二戸は、揃って【シャインガレット】に出向中。本社の管理業務が追いつかないからだ。


その【シャインガレット】だが、スタッフが60人になった。

おいおい60人て。


青木さん、事務二名、花明院、二戸が管理の中核で、真鍋と宮下、ステファニーさんがお手伝い。メグと茂木さんは独立部門だ。

俺は社長だけど、ほとんど何もしてない。


約50人が実働スタッフで、一応マキがプレイングマネージャーとして現場を束ねている。


仕事のない狭間の時期なんかもあるので、おおむね45人が常時稼働している。控えめに見て一人当たり16万くらいが月の粗利なので、全員で毎月720万。年間8,640万が粗利だ。

【シクリッド】は年間300万くらいかな。

なので9,000万。

そこから本社費用や研修費用をさっ引くと、だいたい6,000万が年間の純利益。今までで積まれた内部留保が7,000万ほどある。


……波に乗った派遣事業ヤベェ。


という訳で最近、もう少し綺麗なビルに、引っ越しを検討している。


iモード端末、懐かしい!

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