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ネオンテトラと極彩の王 37

6-37


 「宜しかったので?」


「ん?何が?」


 もはや俺専用の秘書みたいになってる雪村。

今回も守衛のように入り口に立っていたのだ。

勿体無いから、自分の仕事してて欲しいのだがな……。


「社長にしては歯切れが悪く感じましたが。

海老谷様がメディアに投資を仕掛けるのを、心良く思っていないのでは無いでしょうか?」


「ん?んー……」


鋭いのも考えものだな。


「海老谷さんのようなタイプは、自分の意思を何より優先するんだ。自分で決める、というところに価値を感じるんだな。源一さんや蒲田さんとはタイプが違う」


 源一さんはボンボンだから、一度信用した人の言うことなら、割合素直に話を聞いてくれる。美点ではあるのだが、占い師やクソコンサルに騙されやすいのもこのタイプだ。蒲田さんは無駄なく活かすことしか考えてない。


 海老谷さんのような山師タイプは、乗るか反るかの選択において、人の影響を受けない事を重要視する。

自分で決めた事だから、失敗しても納得できるって事だな。


 ある意味潔癖症というか頑固と言うか、まぁ尊敬する。

だからこそ、海老谷さんしかり、アンしかり、時代を引っ張る経営者を多少なりとも応援したいと思うのだが、それは傲慢なことなのかな?


「だから、ぼんやりした物言いの方がいい。

どちらの選択肢も存在するということを、認識してもらえればそれだけで良いのさ」


「はあ、そういうものですか」


雪村は、その長いまつ毛をパチクリとした。


「そういうものだ」


「【救世主】様のお言葉であれば、間違いないのでしょう」


「やめてくれよ」



 【預言者】ですら重荷なのに。


すみません、ここで一区切りして少し書き溜めるお時間を頂きます。



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