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パンクジャズ  作者: 林広正
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 コマーシャルはもともと、音楽に映像をつけたものだったんだ。音を楽しむのに、視覚は大切だからな。ただ単に演奏シーンを流すのは普通だろ? 俺はそこに、ドラマを持ち込んだんだ。曲とは関係のない映像を音楽に重ね、スティーブを通して世界に流そうと提案した。まぁ、そのアイディアには元ネタがあって、俺は少しばかりアレンジをしただけなんだけどな。誰もが知っているあのバンドのそいつが発表をし、世界で大受けしたんだ。そいつは元々演奏と映像を結びつけていたからな、なんの違和感もなく浸透していった。

 その後、コマーシャルは進化を続けた。物語なんてまるで関係のない映像を流したり、その逆で、音楽の言葉にピッタリな物語を映したり、映像先行で後から音楽をつけるなんてこともある。とにかく自由だったんだ。普通の作品は一曲ぶんでお終いだったが、数曲をつないで一つの物語を描くなんてのもあったな。まぁそいつがエイガの元祖とも言えるんじゃないかって俺は思うが、コマーシャルは基本、スティーブの機能を使って撮影するからな。エイガとはそこが大きく違うんだ。

 映像作品が十五秒までと決められたのには理由がある。進化したコマーシャルの一つの完成形が、十五秒だったんだよ。短いと思うかも知れないが、音楽も映像も、それだけの時間があればかなりの情報を伝えられるんだよな。まぁ、言ってしまえば宣伝ってやつだ。もともとコマーシャルは音楽表現の一つだったんだが、今では宣伝の道具ってとこだ。しかしまぁ、俺のエイガに負けないくらいにできのいい作品も多いんだよ。

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